元TBSアナ・39歳の私が愛犬の散歩中、“ご近所さんの一言”に思わず困惑「意外といろんなところを見てるのね…」

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2025年04月18日 09:20  女子SPA!

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女子SPA!

愛犬リリーと私
 2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。

 TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
 第30回となる本記事では、愛犬の散歩中にご近所さんからかけられた“ある一言”に驚いたエピソードを綴ります(以下、アンヌさんの寄稿)。

◆大赤字だけど自動車を手放すことに

 たびたびこちらの連載で言及している、私と自動車との関係性。

 苦労して苦労して、自動車教習所に行き、カーリースという形で車をゲットしたものの、悲しいことに車は我が家で無用の長物と化し、プロの片付けアドバイザーの方の言葉を受け、大赤字だけれどもその車を手放す決意をした……というこれまでの事の顛末。ぜひ過去の連載でお読みいただければと思うのですが、

 その車、とうとう先日、やっと手放しました。

 ここでは書けないくらいの恐ろしい赤字額となってしまいましたが、今後長い目で見れば、保険料の支払いがなくなる点、そして私の運転により人様に何らかの危険を与えかねない恐怖から完全に解放されたという点から言って、車を手放したことは私にとって正解でした。

 しかし……。最後の最後に、その車をめぐってまた一つ、ちょっとしたエピソードが誕生してしまいました。

 やっぱり私って車とあんまり相性良くないのかしら?

 過去の、車と私の対決?! の歴史に関しましては、バズったものもありますのでぜひ過去記事をどうぞ、なのですが。

◆愛犬の散歩中、ご近所さんの一言に驚いた

 それは数日前のこと。ときどき愛犬・リリーの散歩ですれ違う紳士。

 シニア世代でしょうか。いつも温厚でニコニコ。すれ違えば必ずリリーを撫でてくださる非常に感じの良いご近所さんがいらっしゃいます。

 会えば数分ほど立ち話をするのが定番となっていました。どんなご飯食べてるの? や、ドッグラン行くの? などなど、過去にワンちゃんを飼育されたご経験があるそうで、話に花が咲くことがままありました。

 先日いつものように散歩中に偶然すれ違うことがあり、言葉を交わした私たち。

 ワンちゃんの毛が抜けるような時期になったね、毛の生え変わりの時期だね、というお声をかけていただいた流れで、「車はどうしたの?」との言葉が紳士から飛び出しました。

 正直、この発言、私的にちょっと戸惑うものがあったのです。まずそもそも、私がどこに住んでいるのかご存知だったことに驚き、さらに、このお声掛けをいただいたのは、私が車を手放してからほんの数週間後。数日車が停まっていない現状に気づかれていたのですね。

◆私がビビってしまった理由

 まったく、まったく悪気のない発言であることは承知の上ですが、私の胸にちょーっと去来したのは、意外とご近所さんていろんなところを見ているのね……ということ。

 なんとなく、これまで気づかなかったリアルをまざまざと感じ、少しびっくりというよりビビってしまったのが正直なところでした。ごめんなさい!

 私自身がご近所さんの動きや住まいに対してまったく無頓着なせいもあるかもしれませんが、え! そんなところ気づいてるの?! と単純にびっくりした私は狭量でしょうか。すみません。

 北海道はもともと日本全国から開拓スピリッツで集まってきた人々によりできあがった土地。他人様の生活やライフスタイルにあまり首を突っ込まない土地柄だとよく言われていますし、私自身もそれがとてもラクでして。

 アラフォーにして実家に拠点を戻したときにもご近所の目が……なんてことは夢にも思ったことがありませんでした。むしろ気にしたことがなかったのです。

 ただ今回の「車はどうしたの?」の一言で、実は結構ご近所さんもいろんなことに気づいているし、見ているという現実があるのかもしれない……なんてちょっと思った次第です。

 当然だろ、そういうもんだよ! というご意見もあるでしょう。いや、すみません、私が世間知らずすぎたのでしょうかね……。

 そもそも大型犬連れというだけで目立ちますし、私も私服がちょっと派手だったりするので、目を引いてしまうところがあるのかもですが……。

 でもご近所の目を気にして、華美な服装を避けるなんてことは絶対にしたくないというか……。

◆車のあるなしから周囲に伝わること

 別件ですが、車のあるなしというのは、いわば、在宅であるかなしかを示す指標にもなり得るわけだなと今さらながら気づいた私。

 防犯の面から見ても、ちょっと考える余地があるのかななんてふと思ったり。あの家は何人暮らしで、車がずっとない=旅行に行っているのではないかといった憶測を周囲に与えることができる。そんな可能性も秘めているんだな、なんてことも頭をよぎりました。

 これ、もしかしたら世の中の常識なのかもしれませんが、車を所有するんだったら、車を隠すガレージのようなものがあったほうが防犯上良いのかもしれませんね。まぁ、もう我が家に車はないですけど。

 今回のエピソード、私の考えすぎかもしれませんが、ひとつ言えるのは、結局私は車と相性が悪いということ。

 もうこれ以上、私を悩ますのはやめてくれ! 手放しても、まだ追いかけてくる自動車の怪。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』などを担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、コメンテーター、モデルとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne

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