「今田さんは当初は土佐ことばの習得に苦戦していましたが、休憩時間にも共演者同士、土佐ことばで会話して言葉遣いやイントネーションに慣れるようにしたそうです」(制作関係者)
放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』。ヒロイン・朝田のぶ役の今田美桜(28)と、その夫・柳井嵩役の北村匠海(27)の仲むつまじい姿が目に浮かぶ。
「今年はNHKの前身・東京放送局の開局100周年。この節目を盛り上げるために、NHKは『あんぱん』に豪華キャストを何人も起用しています」(前出・制作関係者)
となると、俳優陣への出演料も莫大なのでは……と思いきや、NHKには独自のギャラ相場があり、民放と比べると格安だというのだ。
「基本的にNHKの出演料は民放と比べると2〜3割ほど低いのです。各俳優がどれほどNHKに貢献したかを基準に、“60分当たりの出演料”が決められます。
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そのため、主役より脇役のほうが出演料が高くなることも少なくありません」(NHK関係者)
そこで本誌は、『あんぱん』の豪華出演者の出演料を取材。複数の関係者の証言をもとに左のリストを作成した。
今回の出演者のなかで、出演料が頭一つ抜けているのは松嶋菜々子(51)の60万円だ。
「松嶋さんは朝ドラ『ひまわり』(’96年)でヒロインを務め、大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(’02年)で唐沢寿明さん(61)とダブル主演。朝ドラと大河ドラマ両方で主演を務めたのは当時松嶋さんが初めてであり、NHKがいかに彼女に信頼を置いているかがわかります。
NHKの“お抱え女優”的な立ち位置で、まだ51歳ながら出演料は最高クラスです」(前出・NHK関係者)
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後を追うのは阿部サダヲ(54)。『アンパンマン』の「ジャムおじさん」そっくりの扮装姿が話題になったが、出演料は56万円ほどに。
「阿部さんは大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(’19年)で中村勘九郎さん(43)とダブル主演したほか、大河ドラマは3作、朝ドラ2作に出演しています。
連ドラで主演したこともあり、NHKへの貢献度は実は相当高いのです」(前出・制作関係者)
さらにこのあとも、朝ドラや大河の主演経験者が続く。
「戸田菜穂さん(51)は朝ドラ『ええにょぼ』(’93年)、妻夫木聡さん(44)は大河ドラマ『天地人』(’09年)でそれぞれ主演を務めた実績があり、『あんぱん』では1時間あたり50万円に。
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特に妻夫木さんは『天地人』以外でもNHK作品にはすべて主演として出演してきました。まだ40代と若いですが、主演作が多いことはNHK内での高評価につながっています」(前出・制作関係者)
妻夫木や戸田と同じ“50万円クラス”には竹野内豊(54)も。
「竹野内さんはNHKのイメージは強くはないですが、『利家とまつ』『いだてん』に出演。’17年には連ドラでも主演を務めました。
民放で竹野内さんが主演となれば200万円以上の出演料となりますが、“NHK価格”で今回は50万円ほどのようです」(前出・制作関係者)
朝ドラ初出演の二宮和也(41)は40万円。
「俳優として高く評価されており数々の受賞経験もある二宮さんですが、NHKのドラマは今回が初めて。実績の少なさを鑑みて40万円です」(前出・NHK関係者)
二宮自身、今回の起用には《あの連続テレビ小説に自分が出演できるとは考えてもいなかった》とコメントしている。
ただ、ここにもNHKならではの特殊事情が。
「二宮さんは嵐として『紅白歌合戦』に12回出場。グループでも単独でも司会を務めました。東京オリンピック・パラリンピックでも嵐としてスペシャルナビゲーターとなるなど、ドラマ以外でのさまざまな分野でNHKに貢献してきました。
それゆえ基本的な出演料は40万円ですが、“拘束料”などといった名目で貢献度に見合った色を付けているはずですよ」(前出・NHK関係者)
主役と準主役である今田と北村の出演料は、確かに決して高くはないが……。
「北村さんは大河ドラマ『平清盛』(’12年)に出演しましたが、それ以外の実績はほとんどありません。ただ、今作で準主役に据えられたのには、将来的に大河ドラマで主演してほしいというNHKの思惑が強いのではと、専らの噂です。
今田さんは朝ドラ『おかえりモネ』(’21年)以来のNHK作品。今回ヒロインを務めたことで、今後の出演料は確実に上がります」(演出・制作関係者)
さらに今田には、ヒロインならではのうれしい“あんこ”も。
「再放送の回数に合わせて“再放送料”が付きます。今田さんは登場回数もトップですから、加算される再放送料はかなりのものとなりそうです。
ほかにもロケの場合には“地方手当”がつくこともあります」(前出・NHK関係者)
河合優実(24)や高橋文哉(24)ら若手俳優も今回の出演料は低めだが、
「年間のNHKでの活躍に応じて翌年に出演料が更新されるのが通例。『あんぱん』以降は徐々に上がっていくはずです」(前出・制作関係者)
ヒロイン夫妻も、将来は松嶋を上回るかも!?
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