
世の中には様々なタイプの上司がいるが、部下に厳しく自分には甘い上司には、誰しもついていけないと感じるだろう。
建築関係の仕事をしている50代男性は、上司に呆れた出来事を投稿した。男性の会社がコンペに参加したときのこと。そのコンペは「プロポーザル方式」と言って、自治体などの発注者が複数業者から設計案を募り、その中から選ぶという方法で行われた。その際、男性の所属していた設計部が必要な資料の作成を担当していた。
「資料を作るのはパソコン、画像アプリ、CADの操作に長けた設計部の仕事でした。しかも、受注出来る可能性は低い案件でも、作成するのですが、残業時間で行うようにとのこと」
設計部の本業もある中で、残業時間で作成しなければならなかったようだ。さらに厄介なのがその後のプロセスだった。(文:天音琴葉)
「さて、どんな提案書ができたのか」メンバーは楽しみにしていたが……
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残業時間を使い、資料の叩き台を作った男性。
「なぜか全社の課長職以上と営業部全員からフィードバックが来て、反映させなければならないし、反映しないのであれば、その理由を説明して回らなければならない手順です」
何人ものフィードバックに対応するだけでも大変な労力だが、ある時、状況が一変する。複数の案件が重なり、設計部が手一杯になっていた時のことだ。
「一番ダメ出しフィードバックする営業本部長が自ら、全てをやると意気込んで、作成していました」
いつもは厳しく指摘する側の本部長が自ら作成するという。男性をはじめ設計部のメンバーは「さて、どんな提案書ができたのか楽しみにしていた」と、ある意味期待を込めて成り行きを見守っていた。
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「設計部の新入社員から部長まで、あきれ果て……」
しかし、その期待は見事に裏切られることになる。
「なんと、誰の目にも触れぬママ、提出し、見事に落選。公表された点数も最下位(笑)」
驚くべきことに、営業本部長は誰からのフィードバックも受けずに資料を提出し、結果は惨敗。男性は「最下位は仕方ないとしても」と前置きしつつ、本部長の独断的な行動への不信感をあらわにする。
「設計部の新入社員から部長まで、あきれ果て、こんな自分勝手でエエ格好しいには付き合えないとなりましたね」
普段、部下に厳しいフィードバックを要求しておきながら、自らはそのプロセスを完全に無視。結果として自爆した営業本部長。その身勝手な振る舞いに、部署全体が愛想をつかしてしまったのも無理もないだろう。
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