
就職活動の難しさは、時代によって大きく変化する。1990年から2000年代は学生にとっては厳しく、就職氷河期と呼ばれた。当時は学生に信じられないような言葉が投げかけられることもあったようだ。
投稿を寄せた40代男性は当時、金融系に絞って就職活動をしていた。あるメガバンクの説明会での出来事が、今も記憶に焼き付いている。
「その時に言われた言葉が忘れられません。『君達の大学では出世はありません。それでも良ければ頑張ってください』とお話をされていました」
あまりにも露骨な物言いに「今じゃ考えられません」と思うものの、当時は「生まれた時代が悪かったのかな、もっと努力すれば良かったなぁ」と自分を責めたようだ。(文:天音琴葉)
体調不良で面接リスケをお願いしたら「やる気あんのかよ」
|
|
別の大手証券会社の面接では、こんな体験もしたという。
「面接日に体調が悪く、日程変更をお願いしたいとき、『君、やる気あんのかよ』と話をされました」
これも今ではあり得ない話だ。高圧的な態度に、男性は「こんな会社行きたくないなぁ」と選考を辞退したのも無理もない。
時代は変わり、現在は学生に有利な売り手市場。男性は当時を振り返り、こう結んだ。
「今じゃ、人手不足でどこの会社も人事部は大変でしょうが、人材を人財とその昔から話していた企業さんは正しかったんだなぁと振り返ることがあります」
|
|
そんな男性は現在、営業職に就いており年収800万円。時代のせいにして腐ることなく、厳しい中でもキャリアを積み重ねてきたのだろう。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ