石破茂首相との面会後、記者団の質問に応える公明党の斉藤鉄夫代表(中央)=21日午後、首相官邸 公明党の斉藤鉄夫代表は22〜24日の日程で中国を訪問する。中国共産党幹部や政府要人らと会談する見通し。斉藤氏は21日、首相官邸で石破茂首相と会い、習近平国家主席宛ての親書を受け取った。
斉藤氏は官邸で記者団に「今、日本国民が中国に対して抱いている懸念を率直に話し合っていきたい」と強調。首相は斉藤氏に「しっかりとわれわれの立場を話してほしい」と伝えた。
公明代表の訪中は2023年11月の山口那津男氏以来。斉藤氏は代表就任後、初めての訪中となる。中国側とは日本産水産物の輸入再開や、多国間安全保障対話の枠組み「欧州安保協力機構(OSCE)」の「アジア版」創設などについて協議するとみられる。
林芳正官房長官は21日の記者会見で、日中が確認している戦略的互恵関係の推進などを踏まえ「両国の交流や意思疎通の強化につながることを強く期待している」と語った。
斉藤氏は22日に劉建超・党中央対外連絡部長と面会する予定だ。