衆院議員や東京地検特捜部副部長を務めた弁護士の若狭勝氏が22日、フジテレビ系情報番組「サン!シャイン」(月〜金曜午前8時14分)に出演。一昨年に亡くなった演歌歌手の八代亜紀さんの若い頃のヌード写真を特典に付けたベストアルバムが21日に発売された件で、解説した。
プライベートな性的画像を、その撮影対象者の同意なくSNSなどで公表することを禁止するリベンジポルノ防止法があるが、若狭氏は「それには当たらないと思うんです。うらみだとか、こらしめたいという思いを撮影者がない状態だとすると、法律の適用は難しい」とした。
法律に抵触するか否かについては「わいせつ物頒布罪」を挙げた。
「写真を見て性的に興奮するか、性欲を刺激されるかどうか。わいせつ物頒布罪に当たるとすれば、抑止力になる。それは、警察と検察と裁判所が判断する」と話した。
アルバム発売を巡っては、八代さんのアート作品や楽曲を管理する会社が「絶対に許すことができない」「刑事民事を問わずあらゆる準備を進めている」と表明。ネット上で「八代さんの尊厳を守れ」などの発売中止を求める声が相次ぎ、歌手やアーティストらもSNS上で販売反対を訴えていた。
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一方、発売元のニューセンチュリーレコード(鹿児島市)は音源・映像・写真(商用・私的)など全権を買い取ったとして、今回アルバムを発売した。
これについて、若狭氏は「法律的な問題より、ビジネスの倫理的に問題はあると思う」と持論を述べた。なお、八代さんの肖像権は、本人がすでになくなっているためにない。あとは、「遺族が平穏に過ごしたいという思いを侵害している」とした民事訴訟の可能性はあると示唆した。
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