記者会見する日本将棋連盟の羽生善治会長=22日午後、東京都渋谷区の将棋会館 日本将棋連盟の羽生善治会長は22日、東京都内で記者会見し、八大タイトル戦の一つの棋聖戦と女流タイトル戦の白玲戦の優勝賞金をいずれも4000万円に引き上げると発表した。特別賞の賞金1000万円も新たに加え、それぞれ計5000万円とする。棋聖戦の現行の優勝賞金は非公表だが、白玲戦は女流最高額の1500万円。
また、白玲通算5期で永世称号「クイーン白玲」を獲得すれば、「棋士」として認められる四段になる権利を与える新制度を6月の棋士総会に諮る。現白玲の西山朋佳女流三冠は、早ければ来年にも通算5期を達成する可能性がある。
スポンサーで不動産大手ヒューリックの西浦三郎会長は「このところの明るい話題といえば大谷翔平さんと藤井聡太七冠。どちらも天才の中の天才なのに(二人の収入に)差があり過ぎる。連盟は、次の世代を育てることに意を用いてほしい」と将棋界支援への思いを語った。
羽生会長は「新しい人たちにたくさん目指してもらう、さらに魅力ある世界にしたい」と述べた。