山田裕貴(34)が、映画「ベートーヴェン捏造」(関和亮監督、9月12日公開)に主演することが22日、分かった。憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、その死後、下品で小汚いおじさんという真実から聖なる天才音楽家へとイメージを“捏造”した忠実な秘書シンドラーを演じる。ベートーヴェンを古田新太(59)が演じ、脚本は今年1月期の日本テレビ系ドラマ「ホットスポット」も話題を呼んだ、バカリズム(49)が手がけた。
原作の「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」(河出文庫)は、19世紀にウィーンで起きた音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った文筆家かげはら史帆氏の歴史ノンフィクション。バカリズムが同氏とやりとりを重ね、当時のシンドラーの知名度やベートーヴェンの立ち位置、食生活などの疑問まで取材し脚本を作り上げた。「とてもおもしろくて、壮大な物語をどうやって1本の映画に収めるか試行錯誤しました」と振り返った。
山田はバカリズム作品への出演は初で「バカリズムさんが書いた脚本を、いかに面白くできるかというプレッシャー。求めるものをこなしていけるかどうか自分に課した」という。「本当であったとしたら、シンドラーのベートーヴェンを想う気持ちとゆがんだ感情を敬愛だと正義だと勘違いし本質を見失った現代にもあるようなお話」と作品を評した。その上で「古田新太さんの演じるベートーヴェンを日に日にいとおしく想いながら毎日撮影していました」と振り返った。
古田は「裕貴と以前、共演した時に芝居がうまいと褒めたらとても喜んでくれて『なんてかわいいやつなんだ』と。撮影中に一緒に飲みに行けて良かった。とても面白いお芝居をしています」と共演を喜んだ。
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