「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」第4話(C)TBS多部未華子が子育て中の専業主婦を演じる「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」の4話が、4月22日に放送。テーマによって変わる持つ者と持たざる者の姿に、「リアリティがあって引き込まれる」「本当にそれ」の声が上がっている。
多部未華子が主人公を演じる本作は、価値観がまるで違う対岸にいた人たちが家事を通して繋がっていく物語。主人公の詩穂を多部未華子、夫で居酒屋店長の虎朗を一ノ瀬ワタル、娘の苺を永井花奈、働くママでお隣さんの礼子を江口のりこ、礼子の夫・量平を川西賢志郎、礼子の同僚・今井を松本怜生、厚生労働省に勤務しており育休中のパパ・中谷をディーン・フジオカ、中谷の妻・樹里を島袋寛子、中谷の娘・佳恋を五十嵐美桜、専業主婦の先輩・坂上知美を田中美佐子が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
苺(永井花奈)が体調を崩してしまい、詩穂(多部未華子)はかかりつけ医の蔦村医院を訪れる。受付で出迎えてくれる若先生の妻・晶子(田辺桃子)は元保育士で結婚を機に退職。いつも笑顔で気配り上手、苺や詩穂はもちろんたくさんの患者たちから愛される存在だ。
大先生が入院し、若先生(朝井大智)が小児科と内科を切り盛りする蔦村医院において、昔からの常連患者たちの関心はもっぱら医院の「後継ぎ」について。この日も晶子は患者から「孫ができれば大先生も元気になる」という悪気のない「子作りプレッシャー」に、人知れず頭を悩ませていた。そんな中、近所のレディースクリニックで晶子とばったり出くわした詩穂は、晶子の苦しい胸の内を聞くことに。
一方村上家では、お互いの両親について話すうち、詩穂と虎朗(一ノ瀬ワタル)がけんかをしてしまう。そして詩穂は、他界した自身の母親について思い返して――というのが4話の展開。
虎朗の両親は他界しており、実家に気軽に帰れる同僚たちの発言を自慢だと言う。そして、父親が生きているものの理由があって実家に帰らずにいる詩穂にも、自分の気持ちは理解できないと突き放すのだった。翌日、詩穂は中谷(ディーン・フジオカ)の親子関係について尋ねるが、母親に対し許せないことがあり、全く頼る気はないと言う。また、正月以外帰省しておらず、娘にも会わせるつもりがないことを知るのだった。そして「育ててくれた母に対して酷い仕打ちだ。親なんだから許すべきだ。詩穂さんもそう思いますか?」と言う中谷に、詩穂は自分の気持ちを重ねながら「許さなくて良いです」と答える。
また、子持ちの礼子は職場で独身の同僚から「持つ者」と思われていたことが発覚。自分の気づかないうちにあらゆる種類の「持つ・持たない」で分断が起きていること、持てる者と思われている人もそれぞれ複雑な事情を抱えていること、持てる者の無自覚さなどに対し、SNSでは「実家のある・なし、子を持てる者・持てない者、「他」との分かり合えなさがリアリティあって引き込まれる」や「独身。妊活中。子育てしてる人。親がいない人。「持ってる人に持たざる人の気持ちは分からないよ」本当にそれ。何でも持ってる人に見えても悩んでる可能性だってあるんだよね。私も言葉には気をつけよう」、「対岸の家事、人間らないものねだりをし続けるものであり、持たざる者にとっては持てる者の無自覚の悪気のないコミュニケーションが時には傲慢になることを前半でじっくり描いている」などの声が。
その後、詩穂しか知らなかったはずの晶子の妊活が、街で噂になる。晶子は詩穂が言ったものだと勘違いするが、実は他の人が原因だった。患者さんや義母から、ことあるごとに浴びせられる妊活へのプレッシャーに押しつぶされそうな晶子を連れ出した詩穂は、「向こうに悪気があろうがなかろうが関係ないんです。だって、晶子さんは傷ついてるじゃないですか。だから逃げても良いと思います。そういう人からは逃げても良い」と言う。
その後晶子は家族に自分の気持ちを正直にぶつけ、妊活を休むと宣言。そしてもっと皆の健康に寄り添えるよう、自分の保育士としての経験を活かして病院に貢献していきたいと告げる。今回描かれた妊活のプレッシャーに、「対岸の家事のしょうこさん昔の私と似すぎて涙出てくる」や「今日の対岸の家事、もしや妊活の回…?見ながら地味にチクチク刺さってる」などの声が挙がっている。
【第5話あらすじ】
佳恋(五十嵐美桜)に習い事をさせようとはりきる中谷(ディーン・フジオカ)に誘われ、詩穂(多部未華子)と苺(永井花奈)は英語の体験教室に行くことに。「日本語もまだ話せないのに早すぎる!」と乗り気でない詩穂をよそに、中谷は「“体験”は親から子へ贈る武器」だと、幼いころからなるべく多くのことをやらせるべき理由を語るのだった。
そんなある日、礼子(江口のりこ)に誘われ、長野家と村上家でグランピングへ行くことに。さらに帰国中の妻・樹里(島袋寛子)を連れた中谷と佳恋も加わり、図らずも三家族が大集合! バーベキューをそれぞれが楽しむ中、礼子は家では家事を手伝わない夫・量平(川西賢志郎)が外面よくテキパキと働く姿に釈然としない思いを抱いていた。
一方詩穂は、普段はなかなか接することのない同年代の子どもたちと遊ぶことで、新しい言葉を覚えたりと楽しそうな苺を目の当たりにし、自分が専業主婦として日々苺と二人きりで過ごしているせいで、苺から体験の機会を奪ってしまっているのではないかと過去の自分と重ね悩み始め――。
「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」は毎週火曜22時〜TBS系にて放送中。
(シネマカフェ編集部)