尾上菊之助親子が襲名に向け代々菊五郎が眠る雑司が谷霊園を墓参「心構え整ってまいりました」

「團菊祭五月大歌舞伎」「六月大歌舞伎」（東京・歌舞伎座）で、8代目尾上菊五郎を襲名する尾上菊之助（47）、6代目尾上菊之助を襲名する尾上丑之助（11）が23日、東京・雑司が谷霊園を墓参し、代々菊五郎に向け、襲名することを報告した。

同霊園には、5代目以降の菊五郎が眠っているという。菊之助は「襲名をあらためてご報告いたしました。稽古したことを初日から十分に発揮できるよう、2人をお導きくださいとお願いしました」、丑之助も「襲名しますとごあいさつしました」と話した。

團菊祭初日まで10日を切り、「気構え、心構えが整ってまいりました」とし、丑之助との稽古を振り返り「100％に近い状態まで仕上げてまいりました」と自信を見せた。

正月、月命日、音羽屋にとってゆかりの役を演じる時には墓参りをするそうで「気が引き締まります」と話した菊之助。「特に今日は、初日が迫ってまいりましたので、歴代名優ぞろいの菊五郎に私も名を連ねさせていただきますので、その菊五郎の器に見合うように、これからも一生懸命に精進してまいりたいと思います」と決意を語った。

4月29日の「古式顔寄せ手打式」で正式に名前が変わる。演目は、「團菊祭五月大歌舞伎」は「京鹿子娘道成寺」「弁天娘女男白浪」など、「六月大歌舞伎」は「車引」「寺子屋」「連獅子」など。