オンラインカジノ対策を議論する総務省の検討会=23日午後、東京都千代田区 総務省は23日、オンラインカジノサイトを利用した違法賭博への対策を議論する検討会の初会合を開いた。国内から海外のサイトへの接続を強制的に遮断する「ブロッキング」を中心に、技術面や法律面の課題を洗い出し、今年夏をめどに中間論点整理を行う。
検討会は、弁護士や大学教授ら有識者10人で構成。初会合では、委員から「海外のサイト側に日本からのアクセスを制限するよう要請するなど、他の方策にも注目しながら議論を進めるべきだ」などの意見が出た。
国内での賭博行為は禁止されているほか、海外のサイトに接続して金銭を賭けることも違法だ。ブロッキングは抑止策として有力とされている。憲法で保障された「通信の秘密」を侵害する恐れがあるため、実現の可否などが論点となる。