今度は“パパで世界一”目指す大谷翔平を待ち受ける、水原一平被告ほか「侍ジャパン3つの不安要素」

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2025年04月24日 06:00  週刊女性PRIME

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大谷翔平(共同通信社)

「選んでいただけるなら光栄なことですし、まずは成績を残すことを含めて、今年1年見せていかないといけない」

 日本時間4月19日、真美子さんの出産に立ち会うため、産休制度の“父親リスト”入りし、試合を欠場した大谷翔平。第1子誕生を前に2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について言及していた。

「WBCの最終的な組み合わせが発表されました。連覇を目指す日本代表の『侍ジャパン』は1次ラウンドC組に振り分けられ、2026年3月6日に東京ドームで台湾と初戦を戦うことになりました。その後は韓国、オーストラリア、チェコと対戦。上位2チームに入れば、アメリカのマイアミで行われる準々決勝へ。決勝は3月18日に行われる予定。もちろん大谷選手も代表候補に入っています」(スポーツ紙記者、以下同)

 2023年の前回大会が初めてのWBCだった大谷は二刀流で活躍し、MVPを受賞。侍ジャパンを世界一へ導いた。

世帯視聴率は48%を記録

「大谷選手は全試合に3番打者として出場し、打率は4割超え。投手としては、初戦の中国戦と準々決勝のイタリア戦に先発して好投。決勝のアメリカ戦では9回に登板すると、当時エンゼルスでチームメートだったトラウト選手から空振り三振を奪って胴上げ投手になりました。コショウをひくしぐさをする“ペッパーミル・パフォーマンス”が話題になり、イタリア戦の世帯視聴率は48%を記録するなど、社会現象になりました。野球ファン以外も日本代表の活躍を見守り、大谷選手の人気がさらに広がるきっかけとなった大会でもありました」

 次回大会も優勝が期待されるが、そう簡単に連覇とはならなそうだ。

「昨年、アメリカン・リーグのMVPに輝いたヤンキースのジャッジ選手が、アメリカ代表のキャプテンを務めることが発表されました。前回大会の出場を辞退していたジャッジ選手は初のWBCです。決勝で“最後の打者”になったトラウト選手も“やり残したことがたくさんある”と出場に意欲的。アメリカ以外でもドミニカ共和国やプエルトリコも超一流のメジャーリーガーが参戦を表明しているので、厳しい戦いになりそうです」

 手ごわいライバルたちが立ちはだかるとなると、“MVP”大谷の力が必要。だが、不安要素もある。

シーズン中には「投手復帰」を示唆

「当初は5月くらいに投手としても復帰が見込まれていましたが、まだ時間はかかりそうです。ドジャースのロバーツ監督は“今シーズンは間違いなくポストシーズン含めて、投げてくれると予想している”と今シーズン中の投手復帰に前向きですが、“まだ数か月かかる”ともコメントしており、慎重な姿勢です。現状のペースで調整を進めると、7月くらいに復帰登板となりそうです」

 今年中に投手としてマウンドに戻ることができても、シーズン前の開催となるWBCでの“二刀流”が実現するかはまだ見えない。

「大谷選手は2023年に日本でのWBC、2024年に韓国での開幕戦、2025年は日本での開幕戦を戦っています。来年のWBCも出場となれば、4年連続で通常のシーズンよりも早く、それもアジアで試合を行うことになり、かなりハードなスケジュールに。大谷選手は右肘に2度もメスを入れているだけに、来春のWBCでマウンドに上がるのは、かなり慎重になるでしょう」

 ロバーツ監督が大谷らドジャースの選手がWBCに出場することについて、

「選手が出たいと言えば、もちろんサポートする」

 と容認するコメントをすると、それを聞いた侍ジャパンの井端弘和監督も、

「非常にありがたい話。ケガなく今シーズンを終えて来年のWBCに来てもらえたら非常にありがたいです」

 と期待を口にした。

出場を後押しする“放映権料ビジネス”

「井端監督は2月にドジャースのキャンプを視察。大谷選手のほか、山本由伸投手や佐々木朗希投手とコミュニケーションを取っていました。大谷選手本人とはシーズン中邪魔をしないためにも出場交渉はオフシーズンになるようです」(前出・スポーツ紙記者)

 大谷の出場や投手としての起用の可能性をメジャーリーグ研究家の友成那智さんに聞いた。

「メジャーリーグは高額な放映権料を得たいという思惑もあり、WBCに前回から本格的に力を入れ始めました。スター選手を出したことでこれまで以上に注目された大会になりましたが、来年はそれ以上を目指すでしょう。メジャーリーグからすると、WBCへの関心や視聴率が高い日本からの放映権料が欲しい。日本選手の出場はメジャーリーグ側が何としても後押ししたいでしょう。なので、大谷選手も問題なく出場できると思います」

 どんな裏事情であれ、出場は認められそう。ただ、やはり投手としては厳しいという。

大谷選手を投手として起用するのはドジャースが難色を示すかもしれません。大谷選手は2023年、WBCに出るために調整を早めた結果、9月に右肘を手術することになりました。そのトラウマがありますし、3度目の手術となれば投手としての選手生命は“終わり”。大型契約を結んだドジャースとしては何としても避けたいでしょう。大谷選手が投げるとしてもアメリカに移動する準々決勝以降になるかもしれません」(友成さん)

 胴上げ投手にもなったピッチャー・大谷が欠けるのは痛い。さらに、各方面の事情や情報をよく知っていた“仲介人”も今回は不在となる。

前大会で“仲介人”になっていた水原被告

「前回大会での起用方法などについて、エンゼルスと栗山(英樹)さん、大谷選手本人の間に入っていたのが水原一平被告でした。当時の栗山監督が日本ハムで指揮を執っていた際に、水原被告が外国人選手の通訳を務めていた関係性だったこともありますが、代表入りの可能性のある選手の情報を栗山さんに伝えたり、コーチ陣に相手選手の細かい特徴を教えていました。

 また、日系アメリカ人のヌートバー選手にSNSを通じて最初に連絡を取ったのも水原被告。大会期間中はヌートバー選手や、栗山さんが審判に選手交代を告げるときなどの通訳も務めました。罪を犯してしまいましたが、侍ジャパンの世界一には貢献していたといえるでしょう」(テレビ局関係者)

 数々の懸念材料もある侍ジャパンだが、はたして連覇は……。

「大谷選手が投手としての出場が難しくても山本由伸投手をはじめ、メジャーでもトップクラスの投手がいます。それに大谷選手は昨年“50-50”を達成したように打者としてだけでも十分な戦力です。ほかの出場国もスター軍団を擁して日本を倒そうとしてきますが、十分に優勝を目指せると思います」(在米ジャーナリスト、以下同)

 2023年と2026年の大谷ではプライベートの事情も大きく違っている。

「前回は独身でしたが、今回は結婚し、父親になってから初の国際大会。真美子さんと子どもは日本まで応援に行けないかもしれませんが、アメリカでの戦いは見守ることができるでしょう。大谷選手もより気合が入ると思いますね」

 “パパ・大谷”がマイアミで優勝トロフィーを頭上に掲げる姿が待ち遠しい。

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