アーセナルのGKダビド・ラヤ [写真]=Getty Images クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督が、アーセナルのスペイン代表GKダビド・ラヤのポジショニングを狙い目にしていたことを明かした。23日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
プレミアリーグ第34節が23日に行われ、クリスタル・パレスはアーセナルと対戦。3分に先制点を許したが、27分にCKからエベレチ・エゼのゴールで追いつくと、42分に勝ち越しゴールを奪われたものの、83分にジャン・フィリップ・マテタが同点弾を決め、2−2のドローに終わった。なお、クリスタル・パレスの鎌田大地はフル出場を果たしている。
勝ち点「1」を得ることになったマテタのゴールは、高い位置からマテタと鎌田がプレスをかけたところで相手のパスミスを奪い、マテタがGKラヤの頭上を越える見事なループシュートを決めたことで生まれていた
試合後、マテタの同点弾について聞かれたグラスナー監督は「昨日、対戦相手について準備している時にダビド・ラヤが高い位置にいることを見せていた」と事前に選手の傾向を伝えていたことを明かしながら、試合前から狙っていた形だったと語った。
「(試合中に)このような状況は3度目だった。1度目はジャスティン・デベニーがそれに気づけなかったので忘れるしかない。その後、前半にはアダム・ウォートンがキックを狙ったが、トーマス・パルティに当たってしまった。これはかなり危険な状況になりそうだった。そして、3度目のチャンスが訪れ、JP(マテタ)が素晴らしいフィニッシュを決めたんだ」
また、『スカイスポーツ』でマテタのゴールを振り返った元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は「GKがボールの扱いに優れているだけではなく、ラヤがバック4の一部のようになっていれば、このようなプレーはますます増えていくだろう」と語りつつ、GKラヤだけでなく、パスミスをしたウィリアン・サリバも批判した。
「それは構わないことだ。でも、ダビド・ラヤには問題があると思う。(マルティン・)ウーデゴーアがもう1人のCBのポジションに降りてきたら、すぐにゴールに戻らなければならないと思う」
「それに、2−1で勝っているという状況から、本来よりも少し油断していたのかもしれない。サリバがパスを出したら、彼はそこにいる必要が全くなかった。サリバも散々なプレーをしていて、それが何度かあった。(サンティアゴ・)ベルナベウでは素晴らしかったのに、(ホームでのレアル・マドリード戦では)集中力を失っていた。それでも、マテタのプレーは間違いなく素晴らしいものだった」
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