
今日24日、日本気象協会は今年最初の「2025梅雨入り予想」を発表。今年の梅雨入りは、沖縄・奄美は5月中旬で、平年並みか遅い見込み。九州から関東は平年並みで、6月上旬にかけて続々と雨のシーズンへ。北陸や東北は6月中旬で平年並みか遅い傾向に。早めに雨の備えを。
予想される海洋と大気の特徴
今日24日、日本気象協会は、今年最初の「2025梅雨入り予想」を発表しました。
今年の特徴は、ラニーニャ現象に近い状態は弱まったものの、太平洋熱帯域西部の海面水温が高く、その影響で日本付近では偏西風が平年より北を流れやすい状態となっています。このため、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強まる見込みです。
一方で、エルニーニョ監視速報によると、インド洋熱帯域の海面水温は今後、基準値に近いか基準値より低い予想となっています。インド洋熱帯域の海面水温が低い時の梅雨入りは、東北南部と奄美、北陸で遅い傾向があり、四国など西日本は早い傾向です。
また、今日24日に気象庁が発表した1か月予報なども合わせてみると、5月は沖縄・奄美で前線の影響を受ける日が長く続かないものの、中旬以降は前線や湿った空気の影響を受ける日が増える見通しです。
今年の梅雨入り 関東〜九州は6月上旬で「平年並み」
今年の梅雨入りは、沖縄・奄美は「5月中旬」で、平年並みか遅い見込みです。沖縄・奄美は、5月上旬は前線が停滞しても一時的となるため、前線が停滞しやすくなるゴールデンウィーク明けの「5月中旬」に梅雨入りとなるでしょう。
九州から関東は「平年並み」でしょう。九州南部は「5月下旬」、九州北部、中国、四国、近畿、東海、関東甲信は「6月上旬」に梅雨入りとなりそうです。
北陸、東北は、海洋の特徴から遅くなる傾向もあるため、平年並みか遅く「6月中旬」の梅雨入りとなるでしょう。
いよいよ今年も5月中旬から6月中旬にかけて、続々と雨のシーズンが始まります。全国的に気温は平年より高めの予想となっているため、雨の元となる暖かく湿った空気が流れ込みやすくなる時季があるでしょう。梅雨前線の位置によって、梅雨入り前から天気がぐずつきやすくなります。本州でも5月のうちに雨の備えを早めに行うと良さそうです。大雨の情報などにもご注意ください。
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