日野自、２１７７億円の赤字＝認証不正響き過去最大―２５年３月期

　日野自動車は２４日、２０２５年３月期連結決算の純損益が２１７７億円の赤字（前期は１７０億円の黒字）に転落したと発表した。前年に比べ販売台数が減少した上、エンジンの認証不正に伴う米当局との和解費用などで２５８４億円の特別損失を計上したことが響いた。通期の赤字額としては過去最大。

　２５年３月期の売上高は前期比１１．９％増の１兆６９７２億円、本業のもうけを示す営業損益は５７４億円の黒字（前期は８１億円の赤字）だった。小木曽聡社長はオンラインで記者会見し、認証不正問題は「おおむね底を打った」と説明。今後大きな損失は発生しないとの見通しを示した。２６年３月期の純損益は２００億円の黒字に転換すると見込む。