2回目の試験的取り出し作業で回収された東京電力福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)(同社提供) 東京電力は24日、福島第1原発2号機から2回目の取り出し作業で回収した溶け落ちた核燃料(デブリ)について、重さが約0.2グラムだったと発表した。昨年11月に回収した1回目のデブリ(約0.7グラム)の3分の1程度だった。
東電によると、回収したデブリは大きさ4〜5ミリの塊に加え、複数の粒状のものが確認された。放射線量は回収前の測定で毎時約0.2ミリシーベルト。簡易分析では、核燃料由来とみられる放射性物質ユーロピウムが含まれている可能性があるという。
詳細は茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構などの施設で分析し、本格的な取り出しに向けた研究に役立てる。