福山雅治が主題歌のプロデュース・ディレクションを担当 映画『長崎―閃光の影で―』予告編・キャスト一挙解禁

0

2025年04月25日 09:11  クランクイン!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

映画『長崎―閃光の影で―』主題歌「クスノキ ―閃光の影で―ver.(仮)」の プロデュース・ディレクションを担当する福山雅治
 菊池日菜子が主演する映画『長崎―閃光の影で―』より、看護学生3人の“青春”の日々を捉えた予告編と場面写真が解禁された。主題歌は福山雅治の楽曲「クスノキ」を主要キャストの歌唱で新たにレコーディングした。また追加キャストとして、南果歩、美輪明宏らの出演が発表された。

【動画】戦時中の長崎で生きた3人の少女たちの“青春”の日々『長崎―閃光の影で―』予告編

 本作は、1945年夏。原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描く。

 主題歌は「クスノキ ―閃光の影で―ver.(仮)」。長崎県出身の福山雅治が、本作を手がけ、長崎出身で被爆3世である松本准平監督からの「祖父たちの被爆体験を受け継ぎ平和を次世代に伝えるべく、映画のエンディングを飾る主題歌を福山さんに担当していただきたい」というオファーに応え、2014年に発表した自身の楽曲を本作のために新たにアレンジした。

 「クスノキ」は、爆心地から800メートルの地点で被爆し、一時は枯死寸前となりながらも、驚異の生命力で今もなおたくましく生き続ける山王神社(長崎市)の“被爆クスノキ”が題材になっている。

 「クスノキ ―閃光の影で―ver.(仮)」は、福山がプロデュース・ディレクションを行いレコーディングされた、スミ役の菊池日菜子、アツ子役の小野花梨、ミサヲ役の川床明日香の3人が歌唱したバージョン。使用楽器も明治期に製造され、第一次および第二次世界大戦の戦火を乗り越えて生き続けるヴィンテージオルガンを用いて、新たにレコーディングが行われた。

 福山は2020年より被爆クスノキの存在を未来へつなぐため、総合プロデューサーとして長崎市と共に「クスノキプロジェクト」を立ち上げ、被爆樹木の保全や苗木の育成、平和学習の支援などを通じて、命の逞しさと平和の尊さを伝える活動にも尽力している。

 福山は「このたび、『長崎―閃光の影でー』主題歌のプロデュース・ディレクションを担当させていただき、大変光栄に思います。レコーディングでは、スミ、アツ子、ミサヲとしてそれぞれ当時の役を生きた菊池さん、小野さん、川床さんの3人にしか表現できない『生命の叫び』をレコーディングすることができました。映画の中では多くの命が失われますが、作品の最後に『命の目撃者、魂の代弁者』である彼女たちの歌声が響くことで、『魂は奪われない』というメッセージに昇華されたと感じました」とのコメントを寄せた。

 太平洋戦争末期の1945年、日本赤十字社の看護学校に通う17歳の田中スミ(菊池日菜子)は、学友の大野アツ子(小野花梨)や岩永ミサヲ(川床明日香)とともに、空襲による休校のため長崎へ帰郷。

 予告編は、そんな3人が故郷での過ごし方を笑顔で語り合う穏やかな場面で幕を開ける。戦時下ながらも、それぞれに平穏なひとときを過ごしていた3人。

 しかし、8月9日11時2分、スミは祖母の家へ向かうバスの中で、突然の閃光(せんこう)と爆風に襲われる。原子爆弾が投下された長崎市街は一瞬にして廃虚と化した。その中で未熟ながらも看護学生として救護活動に取り組もうとする3人だが、彼女たちの眼前に広がっていたのは、筆舌に尽くしがたい非情な現実だった。

 また、原爆投下直後から3人の看護学生が、戸惑いながらも負傷者の救護に奔走する姿を捉えた新場面写真も4点解禁。

 合わせて、映画を多層的に彩る追加出演者たちも解禁された。予告編の終盤で、スミがこの先も生き続けていく力となる言葉を授ける人物・南原令子を演じるのは南果歩。長崎原爆投下の前日を描いた黒木和雄監督の名作 『TOMORROW 明日』で三姉妹の次女・三浦ヤエを演じた南が、同作から30年以上の時を経て原爆投下後の長崎を描く本作では、ひとりの少女の人生の道しるべとなるような温かさで、強い印象を残す。

 また、本作の原案である「閃光の影で―原爆被爆者救護 赤十字看護婦の手記―」に体験を寄せた元看護学生のひとりである山下フジヱさんが特別出演。山下さんは15歳の時に被爆者救護に尽力し、同書に手記を寄せた唯一の生存者だ。山下さんが綴った自身の体験は松本監督の心に強く残ったといい、本作中のエピソードとして採り入れられた。

 その山下さんの思いを語りとして声で体現するのは、美輪明宏。10歳の時に長崎市の自宅で原爆を体験した美輪の出演は、松本監督の強い希望により実現。声の出演のみながらも、被爆者に刻み込まれた体験を観る者に強く訴えかける。

 そのほかの出演者には、水崎綾女、渡辺大、田中偉登、加藤雅也、有森也実、萩原聖人、利重剛、池田秀一など、ベテランから中堅、新鋭まで幅広い年代の俳優が集結した。

 映画『長崎―閃光の影で―』は、7月25日長崎先行公開、8月1日全国公開。

    ランキングエンタメ

    前日のランキングへ

    ニュース設定