東京証券取引所=東京都中央区(EPA時事) 25日の東京株式市場で、日経平均株価は一時前日比600円超上昇した。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に前日の米国株が続伸したことを受け、買いが先行した。日米財務相会談で米側から円安是正などの要求がなかったとされることも「心理面でプラスになった」(大手証券)という。午前の終値は488円24銭高の3万5527円39銭。
前日の米国市場ではハイテク株中心に買いが続いた。東京市場でも半導体関連株などが値上がりし、日経平均を押し上げた。
一方、東京外国為替市場の円相場は25日午前、一時1ドル=143円台前半に下落した。市場関係者は「日米会談を波乱なく通過した安心感から、円相場は143円台後半まで下落する可能性がある」(FX会社)との見方を示した。午前11時現在は142円96〜97銭と前日比38銭の円安・ドル高。