B3新潟(レギュラーシーズン6位)はB2昇格をかけたプレーオフの1回戦(26〜28日、香川・高松市総合体育館)で、香川(レギュラーシーズン3位)と対戦する。司令塔のPG五十嵐圭(44)がチームを引き締めて大一番に臨む。
「久しぶりの短期決戦。楽しみ」。自身にとって、18−19年にB1中地区で優勝した前回の新潟在籍時以来のプレーオフを前に、リラックスした表情だ。「自分たちは6位での進出。失うものはない。今できるプレーをしっかり出せるよう準備する」といい意味での開き直りをチームにも、そして自分にも促す。
香川には昨年10月のホームでの前回対戦で2連敗。前半は互角に戦っても、後半に引き離された。「あの時より我慢強くはなっている」とチームの成長を感じている。PFムトンボ・ジャン・ピエール(22)の加入でリング下の攻守が安定。ルーキーのPG樋口蒼生(23)が終盤になって先発に名を連ねるようになった。
その中で五十嵐は得点に絡む場面と周囲を使う状況を絶妙に使い分けてきた。プレーオフ進出を決めた12日の品川戦は10得点5アシスト、3スチール。ここぞという場面で期待に応えるプレーを見せた。「流れの悪い時間帯をいかに短くできるか。短期決戦は勢いが大切」。窮地に陥る前に流れを変えることを香川戦では重視する。
年明けからコンディション不良が続き、岩手戦(3月22、23日)では新潟在籍時では初めてベンチ登録を外れた。今も万全ではない。それでも「自分がプレーで引っ張ることに集中する」と力強い。「ホームの香川の方がプレッシャーがあると思う。そこを自分たちが突けるように」。冷静にチームが勝ち上がるプランを描く。【斎藤慎一郎】
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