損するJRきっぷの買い方していない? 「往復割引」できっぷを安く買う方法【2026年3月末で終了】

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2025年04月25日 21:50  All About

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JRの「往復割引」とは、営業キロが片道600キロを超える区間を同一経路で往復利用する場合に、一緒に購入することで往路・帰路の乗車券がそれぞれ1割引になるというもの。実は2026年3月末で終了します。今年のGWや夏休みがラストチャンス!
JRにはさまざまな割引がありますが、意外と知らずに使いこなせていないことも……。今回は、ゴールデンウイーク(GW)や夏休み、年末年始などの繁忙期も含めて一年中、新幹線や特急などで遠出をする際に利用できるお得な「往復割引」を紹介。ただし往復割引は2026年3月末で終了が決定しているので、利用できるのはあとわずか。お見逃しなく!

知らずに損しているかも? こんなきっぷの買い方はNG!

東京に住むAさんは、岡山までの新幹線のきっぷを購入することにしました。滞在は5日間で、帰りの列車の時間はまだ悩み中です。そこで行きの東京→岡山までの片道乗車券と指定席特急券を購入。帰りは別途手配することにしました。

ありがちなシチュエーションですが、これは損するNGケース! 実は乗車券を往復で一度に手配すれば「往復割引」が適用されお得なのです。

往復乗車券を利用すれば乗車券が1割引に! 学割やジパング倶楽部とも併用OK

JRの往復割引とは、営業キロが片道600キロを超える区間を同一経路で往復利用する場合、往路・帰路の乗車券がそれぞれ1割引になるというもの。帰りの時間が未定なら、乗車券のみは往復割引で購入、特急券は現地で手配したり後述するEXサービスを利用したりすればOK。大事なのは乗車券を往復で購入するという点です。

ではどれくらいお得かといえば、先ほどの例にあがった東京から岡山なら、営業キロは732.9キロ。東京―岡山間の乗車券料金は片道1万670円、往復をばらばらで購入すると2万1340円となります(※新幹線利用の場合、別途特急券が必要)。

往復割引を適用して乗車券を購入すると、乗車券は片道1万670円×0.9=9603円ですが、10円未満端数切り捨てなので9600円となり、往復で1万9200円、つまり乗車券部分が2140円お得になるというわけ。
岡山駅乗り換えで「新型やくも」に乗り山陰へ。そんな時は最終目的地まで往復割引で乗車券を買いたい

ちなみに東京―新大阪間は552.6キロで対象キロ数に届きませんが、例えば東京から東海道新幹線に乗車し新大阪で下車、そこからさらにJRを乗り継いで目的地へ行く場合などは、在来線もあわせてトータルで乗車の営業キロが600キロを超えれば、往復割引の対象になります。

意外と知られていませんが、途中で下車し、再び乗車すること(途中下車)もきっぷの有効期限内なら可能です。(例:新大阪駅で新幹線を下車し、一泊してから目的地へ向かうなど。ただし特急券は前途無効です)

「今回はちょっと遠出をするぞ!」という場合は、まずは乗車する区間の営業キロをチェックし(営業距離は経路検索で表示されるものも!)、往復割引が使えるかどうか窓口で確認して購入することをおすすめします。

今回は、東海道新幹線のケースでご説明しましたが、あくまでも適用条件は“営業キロが片道600キロを超え、往復とも同一経路”ということなので、他の新幹線や特急、ならびに特急を利用しない場合も条件を満たせば適用されます。ちなみに往復割引は、学割(乗車券2割引)・ジパング倶楽部(乗車券&特急券2〜3割引)と併用ができるので、該当する方はあわせて利用するといいでしょう。

「往復割引」購入時にはここに注意! 〜有効期限がポイント

「往復割引」の購入はみどりの窓口で行います。購入時には、“往復割引で”とひと言添えましょう。きっぷの有効期限は、営業キロ数で決まり、遠くへ行くきっぷほど有効期限が長くなります。そして往復割引は有効期限が片道の2倍(×2)となり、有効期限内に往復する必要があります。

例えば営業キロ601キロの場合、有効期限は片道5日間で、往復だと×2の10日間となります。つまり往路利用から10日以内に復路を利用するケースなら往復割引を適用してOK。逆にそれ以上長い滞在の場合は、復路のきっぷの有効期限が切れてしまい無効となるので、往復割引は使えません。
窓口購入の往復割引なら、岡山駅で新幹線を下車して1泊。翌日瀬戸大橋を渡り四国へ向かうなんていう旅もOK。ただし有効期限には注意を<span style="font-size: 0.961em;"> </span>


新幹線利用の場合、EXサービスの「往復割引」との違いは?

東海道・山陽・九州新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス(エクスプレス予約・スマートEX)」にも「往復割引」があります。

ただし乗車券と特急券一体型なので、例えば東京と岡山の単純往復ならいいのですが、途中下車はできません。新幹線降車後もJR利用の場合は、改めて新幹線を降りた駅からのきっぷを購入する必要があるなど違いがあります。

「途中下車したい」「予定が流動的」といった場合は、乗車券は窓口にて往復割引で購入し、特急券のみEXサービスのe特急券を利用する手もあります。列車の時刻など特急券部分はスマホからの操作で変更できるので、利便性が高くなります。またEXサービスには各種の早期割引があり、そちらの方が安くなることも。購入するタイミングに応じて、賢く選択をしましょう。

「往復割引」は2026年3月末廃止! ラストチャンス

GWや帰省など、家族で動く際にはかなりの節約になる「往復割引」は、遠距離になればなるほどお得な額も大きくなります。

また往復割引は、学割やジパング割引との併用も可能です。中学生以上の学割対象者がいる場合は、面倒でも学校で学割証明を発行してもらうと格段に安くなります(※学校によっては学割発行に際してルールがある場合があります)。

2026年3月31日乗車分で「往復割引」は終了が発表されているので、今年のGW、夏休み、年末年始は残り少ない「往復割引」利用のチャンス、ぜひ活用を!
(文:村田 和子(旅の準備・お得・便利ガイド))

このニュースに関するつぶやき

  • 「営業キロが片道600キロを超える区間を同一経路で往復利用する場合」‥‥往復が別ルートだったり片道が�Х���Ե�になったり、自分の旅程は何かと天の邪鬼だから出番が少ない(笑)
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