マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第5戦スペインGP 4月26日、2025年MotoGP第5戦スペインGP 2日目のセッションがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、MotoGPクラスのスプリントではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が勝利を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は12位でのフィニッシュとなっている。
今大会の欠場者は第2戦アルゼンチンGPのスプリントレースで負傷したミゲール・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)と第4戦カタールGPのスプリントレースで転倒を喫したホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)。オリベイラの代役は前戦に引き続き、アウグスト・フェルナンデスが務め、ロレンツォ・サバドーリがマルティンに代わりアプリリアから出走する。また、今季からHRCのテストライダーを務めているアレイシ・エスパルガロ(ホンダHRCテスト・チーム)がワイルドカードでの参戦となった。
予選ではファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が今季初のポールポジション獲得。マルク・マルケス、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1列目に並んだ。
アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が2列目に続く。小椋は15番グリッドからスプリントに挑む。
Moto3クラスとMoto2クラスの予選を挟み、MotoGPクラスのスプリントが行われた。気温は23度、路面温度45度で、ドライコンディション。上位3台はタイヤはフロントにミディアム、リヤにソフトを選択している。
12周のレースがスタートすると、マルク・マルケスが好スタート。しかし、1コーナーのブレーキングでクアルタラロがトップの座を奪い返す。その後ろではアレックス・マルケスがバニャイアを抜き3番手に浮上した。
クアルタラロがオープニングラップを奪うも、マルク・マルケスがバックストレートで仕掛けていく。そして、6コーナーのブレーキングでインについたマルク・マルケスに対抗したクアルタラロが痛恨の転倒。クアルタラロとヤマハにとって初となるスプリント優勝の夢が潰えてしまった。
ライバルがいなくなったマルク・マルケスはファステストラップを刻み逃げにかかる。5周目には2番手を走るアレックス・マルケスに対し早くも 1秒差をつけた。また、その後方ではジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)がクアルタラロと同じく6コーナーで転倒を喫している。
6周目、多くのライダーがリヤにソフトを履くなか、ミディアムを選択していたヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が転倒。ドゥカティ勢がトップ6を占め、ビニャーレスが7番手に続く。しかし、今回に限ってはドゥカティの牙城を崩すまでには至らない。
上位勢は等間隔で走行し、大きな動きはなくレースは終盤へ。12番手までポジションを上げた小椋が前を走るブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)に接近しさらなるポジションアップを狙う。
2周目にトップに立ったマルク・マルケスは弟のアレックス・マルケスを引き連れファイナルラップに突入。最終的に1秒差のマージンを保ちながら、マルク・マルケスが母国でスプリントで5連勝を達成した。2位にアレックス・マルケス、3位にはバニャイアが入っている。
4位にモルビデリ、5位にフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、6位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、7位にビニャーレス、8位にマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)、9位にジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)、ここまでがポイントを獲得している。小椋はビンダーを攻略することができず12位でフィニッシュとなった。
[オートスポーツweb 2025年04月26日]