先制点スコアラーのサネ(右) [写真]=Getty Images ブンデスリーガ第31節が26日に行われ、バイエルンとマインツが対戦した。
前節終了時点で22勝6分2敗を記録し、勝ち点「72」を積み上げているバイエルン。2位のレヴァークーゼンに勝ち点差「8」をつけて首位を走っており、既に2年ぶりの“王座奪還”は決定的と言える段階。今節、バイエルンが勝利し、他会場でレヴァークーゼンがアウクスブルクとのゲームを引き分け以下で終えると、今節終了時点でバイエルンの優勝が決定する。
マイスターシャーレへのカウントダウンをスタートさせているバイエルンに挑むのは、13勝8分9敗の成績で勝ち点「47」を獲得し、現在6位につけるマインツだ。直近のブンデスリーガでは5試合未勝利と調子を落としているが、5位のフライブルクとは勝ち点差「1」、4位のライプツィヒとは勝ち点差「2」という状況。クラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場を実現させるため、悪い流れをここで引き止めたい。
そんな両者のゲームに向けて、マインツに所属する佐野海舟はスターティングメンバー入り。試合は序盤の6分、アントニ・カシからのロングフィードで背後へ飛び出したヨナタン・ブルカルトが、切り返しでキム・ミンジェをかわし、左足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えきれない。
マインツは序盤のビッグチャンスを仕留めきれず、以降はバイエルンに流れが傾いていく。スコアが動いたのは27分のこと。右サイド大外のミカエル・オリーズからのパスを受けたセルジュ・ニャブリが、ボックス内にスルーパスを送ると、抜け出したコンラート・ライマーがマイナスへ折り返す。待っていたレロイ・サネは、切り返しから利き足とは逆の右足で、狙い澄ましたシュートを沈め、バイエルンが先手を取った。
さらに前半終了間際、バイエルンは敵陣でのボール奪取から、ハリー・ケイン、ライマーと繋ぎ、ボックス右のオリーズにボールが渡ると、カットインからグラウンダーのシュートでニアサイドを撃ち抜く。バイエルンが2点をリードして前半を終えた。
後半に入ると、62分には再びバイエルンがゴールを脅かす。オリーズからのスルーパスに抜け出したサネが、ループシュートを放ったが、ここはポストに嫌われる。その他にもバイエルンは数多くのチャンスを作り出したが、3点目は奪えない。
それでも、マインツに付け入る隙を見せることはなく、試合はこのまま2−0で終盤に突入。84分にはオリーズの蹴った右コーナーキックから、エリック・ダイアーがヘディングシュートを叩き込んで勝負あり。試合は3−0でタイムアップを迎えた。
他会場でレヴァークーゼンが勝利したことにより、今節終了時点でバイエルンの優勝は決まっていないが、次節の優勝確定へ王手をかけた。一方のマインツは、これで6戦未勝利となってしまった。佐野はフル出場を果たしている。
次節、バイエルンは5月3日に敵地でライプツィヒと、マインツは5月4日にホームでフランクフルトと、それぞれ対戦する。
【スコア】
バイエルン 3−0 マインツ
【得点者】
1−0 27分 レロイ・サネ(バイエルン)
2−0 40分 ミカエル・オリーズ(バイエルン)
3−0 84分 エリック・ダイアー(バイエルン)