元経済財政担当相で経済学者の竹中平蔵氏が27日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分)に出演。番組では「緊迫する世界情勢 敵か味方を考えるSP」をテーマに討論した。
トランプ米大統領は日本の「敵」か「味方」か。竹中氏は「敵」とし、「人類の叡智(えいち)を否定」とデジタルボードに表示した。
「地球全体にとってものすごい危険なことだと思う。人類の叡智としましたが、トランプ大統領は『黒字はよくて、赤字は悪い』って言っていますが、これって重商主義の考え方」と指摘。トランプ大統領の経済観は、16〜18世紀に欧州絶対王政国家で始まった経済政策・思想で、国の富を増やすために他の国からは買わず、他の国にどんどん輸出するものだとした。
その後、重商主義は否定され「自由にやりましょうと何百年も積み重ねてきて、今日に至っている。それを否定する。これは長期的にわれわれの生活水準を下げる」と警鐘を鳴らした。
「独裁者を止めるのは非常に難しいが、彼を止めているのはマーケット」と持論を展開した。ニューヨーク市場は株式・債券・通貨がそろって下落する「トリプル安」の展開となっている。
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竹中氏は「あまりにも人類が積み重ねてきた叡智を否定している」と強調した。
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