天皇賞(春)史上最高額 3連単193万の大波乱から20年
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2025年04月28日 07:30 netkeiba

スズカマンボ(C)netkeiba 天皇賞(春)の大波乱といえば、ビートブラックが勝ち、オルフェーヴルが大敗した12年の3連単145万2520円を思い出す人が多いだろう。しかし、スズカマンボが勝利した05年のほうが高額だった。ちょうど20年前、レース史上最高額“3連単193万9340円”が出た激闘を振り返る。
この年の天皇賞(春)は混戦模様だった。1番人気はリンカーン。しかし、前年の阪神大賞典を制して以降は勝利がなく、5.4倍の単勝オッズが示すように、決して不動の主役ではなかった。これに5.8倍で豪州の名牝マカイビーディーヴァ、6.0倍で2年前の覇者のヒシミラクルが続く。さらにアイポッパー、シルクフェイマスまでが単勝オッズ1ケタ台と、稀に見る難解な一戦となっていた。
雨中の一戦、逃げたのはビッグゴールドだった。これにシルクフェイマスやヒシミラクルが先団で続く。リンカーンやマカイビーディーヴァは後方からレースを進めた。1周目のスタンド前でシルクフェイマスが掛かり気味にハナへ。それでもペースは上がらない。迎えた4角、ビッグゴールドが先頭に立ち、一気に後続を離しにかかる。追ってくるのは内を突いたアイポッパーとスズカマンボ。外に出した人気馬は伸びが鈍い。残り100mでスズカマンボが先頭に立ち、大接戦の2着争いを尻目にフィニッシュ。安藤勝己騎手に導かれた13番人気のサンデーサイレンス産駒がGI初制覇を果たした。
2着は13番人気のビッグゴールド、3着は4番人気のアイポッパー。馬連は8万5020円、3連単は193万9420円に超高額配当となったのだった。
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