
ダウンタウンがこの夏、テレビではなく“ネット配信”で活動を再開することが『読売新聞オンライン』の報道で明らかになり、波紋を広げている。
立ち上げるのは、インターネット配信サービス『ダウンタウンチャンネル(仮称)』。コンビによるオリジナルコンテンツや、ユーザー参加型のライブ配信などを予定しており、当初は今春の始動を目指していたものの、スケジュールがずれ込み、配信開始はこの夏に延期されたという。
再始動に複雑な胸中
松本人志は、2023年12月に『週刊文春』が報じた性加害疑惑を受け、2024年1月に名誉毀損で提訴。同時に芸能活動を休止した。だが、同年11月8日には訴訟を取り下げ、裁判は終結。それでも地上波復帰には至っておらず、一方の浜田雅功も、2025年3月10日から体調不良により休養中だ。
「今回のネットチャンネル設立は、吉本興業が昨年立ち上げたコンテンツ制作ファンドの第1弾プロジェクトです。今後の海外展開も見据えた大型案件とされており、“2人そろって”の再始動を目指して調整が進められているようです」(芸能ジャーナリスト)
2人そろってテレビに姿を見せなくなって久しいなか、配信というクローズドな環境で、まずはファン向けに“安心して再出発できる場”を整えた形だ。
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ネット上では、喜びと戸惑いの声が交錯している。
《選択肢が増えるのは良いことだと思う》
《ファンにとってもダウンタウンお二人にとってもベストな形での復活だと思います》
《今の窮屈なTVより面白いものを作ってほしい》
といった声の一方、
《配信もいいけど ダウンタウンをまた テレビで見たいなあ》
《ダウンタウン、早くテレビで見たいです。 消されないでください》
《テレビではなくてネット配信サービスってのは微妙》
《テレビで再開してよ》
など配信ではなく、やはりテレビで、という声も根強いのである。ある芸能プロ関係者は、こう語る。
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「松本さんは本来、地上波復帰を強く望んでいました。裁判を取り下げたのもその布石と見る向きもあります。ただ、現在の地上波はコンプライアンスの壁が厚く、本人も“笑いの自由度が足りない”と感じていたことは確か。だからこそ、あえて“配信”という舞台を選んだ。笑いに対してストイックな松本さんだけに、魅力あるコンテンツが期待できます」
“もうテレビには戻らない”という不退転の覚悟も透けて見える今回の発表について先の芸能プロ関係者は、
「今回の決断からは届けたい相手に、届けたい形でという意志がにじんでいますね。ただ彼らの笑いが特定のファンだけでなく、多くの視聴者が見るテレビで評価されたからこそ意味があったはず。そんな自分たちが最大限に生かされたプラットフォームを捨て、極端なことを言えばYouTuberになってしまうのは一抹の寂しさも感じます」
40年以上にわたりテレビのお笑いシーンを牽引してきたダウンタウン。今回の決断は、日本のエンターテインメント史の転換点かもしれない。
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