取材に応える振付家・ダンサーの近藤良平さん=さいたま市 「紫綬褒章という字も書けないぐらい、縁遠いはずだった」。受章の報を受け、率直に語った振付家でダンサーの近藤良平さん(56)。驚きながらも「うれしく思う」と笑顔を見せた。
ダンスカンパニー「コンドルズ」を主宰する傍ら、埼玉県の障害者と共にダンスチーム「ハンドルズ」を結成。昨年は、芸術監督を務める彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)で、年齢、国籍、性別、職業などを問わないシアターグループ「カンパニー・グランデ」を立ち上げた。「学生の頃から人と分かち合うことに興味があり、思いは変わらない」
コンドルズは来年結成30周年。トレードマークの学ラン衣装は「続けたい」と言う。「皆でダイブする気持ちが大事。その勢いが、つまらない世の中のいろんなことを少し応援できるかも」。

リクエストに応えてダンスを披露する振付家・ダンサーの近藤良平さん=さいたま市

振付家・ダンサーの近藤良平さん=さいたま市