「フットボールが勝った」…CBイニゴ、レアルに“悪役”に仕立て上げられた審判団を称賛「素晴らしいレベルだった」

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2025年04月28日 16:50  サッカーキング

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“審判批判”の騒動に言及したCBイニゴ [写真]=Getty Images
 バルセロナに所属するCBイニゴ・マルティネスのコパ・デル・レイ決勝戦後のインタビューが、話題を呼んでいるようだ。28日付でスペイン紙『マルカ』が伝えている。

 26日に行われたレアル・マドリードとのコパ・デル・レイ(国王杯)の決勝戦では、試合の中で本職のCBから左SBにポジションを移しながらフル出場を果たし、3−2の勝利に貢献したイニゴ・マルティネス。まもなく34歳の誕生日を迎えるバスク人にとって、キャリア初の主要タイトル獲得(スーペルコパ優勝は2度経験)、また過去2度も涙を呑んだ『ラ・カルトゥーハ』での3度目の正直となった。

 そんな試合後、イニゴは決勝前日に起きた“審判批判”を巡るレアル・マドリードの対応にも言及。レアル・マドリードは、かねてよりクラブのオウンドメディア『レアル・マドリードTV』にて、試合を担当する審判団のミスジャッジ特集を組んだり、当該審判がさばいた試合における勝率の低さを喧伝するなど、意図的に審判団を悪役に仕立て上げるプロモーションを実施してきた中、決勝戦の主審を務めたリカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェア氏らは、それにより誹謗中傷を浴びていること、家族にも累が及んでることを、前日会見で涙ながらに訴えたのだ。が、レアル・マドリードは「明確であからさまな敵意と反感を改めて示している」とし、前日会見や公開練習といったスペインサッカー連盟の公式行事をすべてボイコットしていた。

 このレアル・マドリードの対応について、イニゴは「本当にアンフェアだった。誰だって間違いを犯すことはあるだろう…。ただ、あのレベルまで落ちたことは、レアル・マドリードという偉大なクラブにふさわしくない。それが僕の意見だ」と主張。一方で、「デ・ブルゴス・ベンゴエチェアの働きに賛辞を送りたい。他の選手たちも同じように、彼の立場に立って考えてみてほしいんだ。皆んなから非難されるのは辛いことに違いないはず。今夜は、フットボールが勝ったと思う。それは重要こと」といつも以上にプレッシャーがかかった中でも、公平かつ的確なジャッジだったと語った。

 また、「改めて、リチ(ベンゴエチェア氏の愛称)と彼の仲間たちを称賛する。審判団は素晴らしいレベルだった。皆んながそのような思いを持ってくれることを願っているよ」とリスペクトを払ったイニゴは、「このような状況は、とても不公平だ。僕たちは、彼らを支えていく必要がある。だって、人生では誰もがミスをするし、ミスをして一番辛いのは本人だからね」としつつ、「誰もこんな状況に置かれたくない。騒動が大きくなった以上、彼が困難な状況に立たされることは分かっていた。彼の振る舞いを心から嬉しく思う。人間性、プロフェッショナルさに欠けることのない姿勢は素晴らしかった」と述べている。

 先の国王杯決勝は、一悶着ありながらも予定通り開催されたが、レアル・マドリードによる“審判批判”の騒動は今後どのような展開を迎えるのだろうか。

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