シーズン終了後の退任が伝えられるアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、今シーズン限りでクラブを退任し、ブラジル代表の新監督に就任する見込みのようだ。28日付で、イギリスメディア『The Athletic』が報じている。
“白い巨人”の指揮官として2度の在任期間で計15タイトルを獲得し、史上初の欧州5大リーグ制覇を成し遂げたカルロ・アンチェロッティ監督が、今シーズン終了後にレアル・マドリードを離れるようだ。『The Athletic』によると、かねてより去就が注目を集めていた65歳の名将は、2026年夏まで契約を残しているものの、すでに選手たちに退任する旨を報告したとのこと。今夏に開催されるFIFAクラブワールドカップ2025では指揮を取らないといい、クラブ上層部は暫定監督を立てるか、後任の招聘を早めるかのどちらかで、同大会に臨むという。今後数日間で、同指揮官の退任に関する詳細が詰められると併せて伝えている。
そして『The Athletic』は、アンチェロッティ氏がブラジルサッカー連盟(CBF)とFIFAワールドカップ26までの1年契約を締結し、同国代表の監督に就任すると指摘。CBFが長年関心を寄せ続け、「エドナルド・ロドリゲス会長の夢」とまでされた、アンチェロッティ氏が率いる“セレソン”の誕生が近づいていることを明らかにした。
なお、アンチェロッティ監督の実子であり、トップチームのアシスタントコーチを務めているダヴィデ・アンチェロッティ氏は、自身の監督キャリアをスタートさせることを決断している模様。ただし、魅力的なオファーが届かなかった場合に限り、偉大なる父とともにブラジルに行くことになるようだ。
26日のコパ・デル・レイ(国王杯)の決勝戦でもバルセロナに敗れ、主要3大会のうち2つを落としたレアル・マドリード。残るはラ・リーガのみだが、アンチェロッティ監督は自身の有終の美を飾ることができるのだろうか。