
28日、俳優の遠野なぎこさんが、映画『渇愛』の完成披露上映会に登場し、自身の摂食障害の経験を赤裸々に語りました。
【写真を見る】【遠野なぎこ】30年続く摂食障害に「死ぬまで戦いたい」 「芸能人に憧れないで。リアルな世界じゃない」と注意喚起
映画「渇愛」は、痩せて美しくなりたいという思いから、次第に摂食障害に陥っていく大学生の女性が主人公の物語。
遠野さんは、15歳から30年続く摂食障害を公表しています。応援ゲストとしてイベントに駆け付けた遠野さんは‟摂食障害はいつの間にか沼にハマっていて、一度ハマったら抜け出せない。ずっと治療を受けてまだ苦しんでいる。私は最後の時を迎えるまで摂食障害かもしれませんけど、同じ摂食障害の方々って世界中たくさんいるんですけど、みんな名乗り出ることができない。恥ずかしいとか、贅沢病だとか言われて、家族の理解も少なくて”と、気持ちを吐露。
続けて、‟死ぬまで私は戦いたいと思ってますし、そういう姿を見ていただきたい。そのために渇愛のような映画が世界中に広まってほしい。若い子にも特に見ていただきたいなと思います。痩せてることは美しさではないので、別に美しくなりたくて摂食障害になってるわけではないんです。我々はどうにもならないんです。若い子がちょっと誤ったダイエットの仕方をして摂食障害の罠にはまってしまうっていうの1人でも減らしていければと思うので、本当に大事な作品になっていると思います”と、涙ながらに語りました。
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映画を観た遠野さんは、「最初は途中で苦しくなって見れなった」と摂食障害当事者として感想を語ると、‟こういう作品ってない、見て見ぬふりをするんです。アイドルの若い子には痩せろとか、10代の頃は毎日体重測定をして事務所に報告をしないといけなかった。人生狂わせますよ。この映画の意味は大きいと思います”と訴えました。
さらに、遠野さんは‟芸能界の女優さん、モデルさん、タレントさんに憧れないでください。あれはリアルな世界じゃない。無理されている方もいるし、多くの子たちが苦しんでいるんですよ。そんな人たちに憧れないでとお伝えしたい”と、力強く呼びかけました。
【担当:芸能情報ステーション】