中居正広、広末涼子、仲里依紗…「こんなに金がかかるのか!」独立タレントたちが抱える問題点

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2025年04月29日 01:01  サイゾーオンライン

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仲里依紗(写真:サイゾー)

 女優・仲里依紗がデビュー以来約20年間所属していた大手芸能事務所アミューズとの専属契約が終了したことを4月11日に発表したが、ここ数年は人気芸能人の独立が目立つ。

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 他方、旧ジャニーズ事務所から独立して2020年4月から個人事務所株式会社のんびりなかいを窓口に芸能活動を行っていた中居正広氏はフジテレビを巻き込んでの一連の性暴力問題で今年1月に芸能界を引退。

 不倫騒動により無期限謹慎処分を受ける中、昨年2月に芸能事務所フラームからの退所を発表し、自身が代表を務める個人事務所で芸能活動を展開していた広末涼子が4月8日の傷害容疑で逮捕されるなど、独立後に苦境やトラブルに見舞われる芸能人も少なくない。

 芸能事務所のマネージャーは語る。

「19年7月に公正取引委員会が旧ジャニーズ事務所に対して注意喚起して以来、芸能界にも独立の波が押し寄せましたね。確かに、すでに人気や知名度のある売れっ子芸能人にとっては事務所などから“中間マージン”が抜かれないぶん収入が増える可能性はあります。ただ、大半の芸能人は下積み時代に育成やプロモーションなどの面で所属事務所の世話になったり、投資してもらったりもしているわけで、『売れたからすぐに独立』というのはいかがなものかとは思います。それに、収入面でのメリットがある反面、デメリットもそれなりにありますからね」

 独立する芸能人にとってまず真っ先にデメリットとして業界内で指摘されているのが“裸の王様”化だ。

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏は明かす。

「ある程度成功を収めている芸能人の中には過去の成功体験による自信などもあり、外面こそ良くしているものの、実際は周囲のスタッフなどの身内からは扱いづらい人物と思われている人もいますからね。それが独立して自分がトップに立つことで、ますます裸の王様になってしまうケースは少なくないと聞きます。芸能人が直接の雇い主となれば“身内”も軋轢(あつれき)を避けて腫れ物扱いするでしょうし、御機嫌取りばかりするスタッフが重宝されるリスクもあります」

 それに付随して仕事選びに関してもマイナス要因は多いとか。

「『自分のことは他人の方がよく知っている』なんて言いますが、芸能界においてもタレント本人がノリ気ではなくても我慢してやったことで、結果的に新たな才能が開花したり、次の大きな仕事に繋がるといったケースは多々あります。それが芸能人主導で仕事を選ぶようになると自然と自分が関心がある、ラクだと思う案件やギャラが良い案件に走り勝ちで仕事の幅が広がらないという悪循環にハマッてしまう可能性はありますよね。実際、そうした愚痴を個人事務所のスタッフから聞いたこともあります」(前出の芸能事務所マネージャー)

 また、独立すると自分の取り分が増えて収入が上がる一方、経費の大半が代表を務める芸能人の持ち出しとなるため、意外な支出の多さに戸惑うケースもあるという。

「大半の芸能人は、人件費はもちろん、メイクや衣装代、交通費、打ち合わせの際のお茶代に至るまで細かい経費に関しては独立するまで無知といってもいいレベルですから、『こんなに金がかかるのか!』と驚く芸能人も多いようです。それに売れっ子芸能人は普段の生活レベルも高く周囲の目や世間的もあり、軽い打ち合わせといえどもさすがにチェーン店の喫茶店というわけにはいかない。基本は車移動ですが、社用車もある程度は見栄を張る必要がありますし、今はガソリン代もバカにならない。タクシー代となればなおさらです」(同芸能事務所マネージャー)

 独立した芸能人のほとんどは個人事務所での活動となるが、他の所属タレントとの代替がきかないという点も無視できない。

「スキャンダルや不祥事だけでなく、病気や体調不良で急遽仕事を降りる場合でも大手の芸能事務所に所属していれば他の所属タレントに代役として出演してもらって事なきを得たりもできますが、個人事務所だとそうもいかない。場合によっては違約金が発生するケースもあります。その違約金についても、会社の代表である芸能人本人が実質的にほぼ丸抱えすることになるわけでリスクはかなり大きいと思います」(前出の平田氏)

 くしくも、広末は逮捕前の3月に出演した『ザ・共通テン!』(フジテレビ系)で「今まで私がノータッチだったところの最終判断が自分なので、総括して知っておかなきゃいけない」や「自分が指示するとか、育てるとか、偉そうな立場になったことがなかったので、それが最初は難しくて……。ZOOMとかで話したりすると『言うべきことは言わなきゃ!』って全部言って退出した瞬間に涙が出てくる。『悔しい!』みたいな…」と独立後の苦労を語っていたが、前出の芸能事務所マネージャーはこう話す。

「芸能人は見栄を張ってなんぼの商売ですし、仕事の打ち合わせやギャラ交渉などに関しても難しい点は多そうです。立場的に番組スタッフや取引先の担当者に面と向かって『もっとギャラを上げてほしい』とは言いにくいでしょうし、やはり間に会社(=芸能事務所)や人が入って交渉した方がスムーズだとは思います」

 今を時めく人気芸能人にとっても独立はラクではないようである。

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(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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