「今治は大丈夫か」能登で託された山林火災の義援金 高校生が地元へ
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2025年04月29日 06:31 毎日新聞

愛媛県今治市の徳永繁樹市長から義援金への感謝状を受ける(左から)岡崎泉和さん、山本朔大さん、井出光波さん、武田一悟さん、井出彩波さん=同市で2025年4月28日、松倉展人撮影 愛媛県今治市のFC今治高校里山校の有志5人が28日、同市で3月に起きた山林火災の義援金5万5500円を市に贈った。5人が春休みに石川県の能登半島地震の被災地で復興支援のボランティア活動していた時に林野火災が発生。「今治は大丈夫か」と逆に心配され、活動の一環で行った春祭りの屋台の売上金を活動受け入れ先の厚意で山林火災の被災者への義援金として受け取っていた。
2年生の山本朔大(さくた)さん、井出光波(みなみ)さん、岡崎泉和(いずな)さん、武田一悟(いちご)さん、1年生の井出彩波(さわ)さんの5人。復興支援に当たる一般社団法人と連絡を取り、3月20日から4月6日まで石川県輪島市町野地区で公費解体家屋の家財出しや炊き出しの手伝いなどの活動に当たった。
しかし、活動期間中の3月23日に山林火災が発生。活動現場や宿舎などで「大丈夫か」「影響は」などと、会う人ごとに心配された。井出彩波さんは「能登の皆さんも大変な経験をされた。心配してくれる気持ちがすごく伝わった」と振り返る。
今治市の徳永繁樹市長から感謝状を贈られ「間違いなく能登の元気につながった」と励まされた5人は、この夏も町野地区にボランティアに入り、祭りでは住民らとみこしをかつぐことを約束した。【松倉展人】
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