堀未央奈、乃木坂46時代からの探求欲「今の一番を出したい」

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2025年04月29日 09:21  日刊SPA!

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不倫妻、研修医、そして自ら命を絶った女子高生など……。女優として様々な役どころに挑み、存在感を示す堀未央奈。彼女が新たに挑戦したのは、ドラマ『女優めし』(FODにて配信中)の主人公で、才色兼備の人気女優・和泉撫子だ。
お忍びで大衆店を訪れ、もつ煮込みやもんじゃに舌鼓を打つ撫子。堀が演じる撫子の食べっぷりは気持ちよく、見ているだけで食欲をそそる。そこで、食へのこだわりについて語ってもらいつつ、現在の活動の主軸となっている女優業のポリシーも聞いてみた。

◆食べっぷりは健在。フードコートで同時に3店舗も

――『女優めし』を拝見しましたが、食べっぷりが良いですね。そういえばアイドル時代の堀さんは大食いキャラでもあったなと思い出しましたが、今はどうですか?

堀未央奈(以下、堀):食べるときと食べないときの差が激しいです。食べるときは、夜ご飯を2回食べることがあるくらいで。

――それはすごい!

堀:あとフードコートにもよく行くんですけど、一つに決めきれないときは全部のお店で頼んだりします。この前は、中華そばとスンドゥブチゲセットと、唐揚げ定食を別々のお店で注文して、全部食べました。途中から「食べきれないかも」と思って、一緒に来ていた姉の旦那さんにも手伝ってもらっちゃったんですけど、今でもそのくらい食い意地は張っていますね。

――それでもスタイルを維持できているのはさすがですね。体型管理はどんなことを?

堀:普段食べるものは無添加の食材にするとか、小麦系よりはお米を食べるとか、ちゃんと野菜を摂るようにするとか、そのくらいは意識しています。お菓子やジャンクなものも好きですけど、本当に食べたいときだけにしていますね。そうしたら、いっぱい食べても太りにくくなりました。

10代の頃は、それこそお菓子やジャンクなものをたくさん食べていたので顔色が良くなかったし、自分でも「体が重いな」と感じることがあって。体重の増減が激しかったように思います。

――最近はどんなジャンルのお料理が好きですか?

堀:最近は和食です。それも、お刺身とお漬物がついたシンプルな定食が好き。お肉よりも、断然お魚派になりました。

――年齢的には、まだまだお肉好きな方が多そうだけれど。

堀:たしかに、お肉好きのお友達は多いですね。でも、一緒に焼き肉に行っても牛タン一人前くらいで十分なんですよ。基本的に、脂っこいお肉は苦手です。唐揚げとかは食べますけどね。

――では、そんな堀さんが最近感動した食べ物は?

堀:韓国料理を食べに行ったときによく出てくる、エゴマの葉っぱのしょうゆ漬けです。ごはんに合うのでよくデパートで買っていたんですけど、家で簡単に作れると聞いてから自分で作るようにしているんですよ。

エゴマの葉っぱを買ってきて、お醤油とお酒とニンニクと塩麹と、ちょっとだけ甘酒を入れたタレに漬けておくと、それだけでごはんを食べられちゃうくらいおいしくて! 結構日もちするので、できるだけ切らさないようにしています。

◆女優としてなくてはならない「こだわり」

――ドラマ『女優めし』で堀さんが演じる撫子は、誰からも愛される女優。実際に演じてみて、「素敵だな」と思ったところや影響を受けたところはありますか?

堀:私、笑顔があまり得意じゃなくて、意図的に笑顔を作れなかったんです。けど撫子さんは常にニコニコしているから、役に入っているときは自然と笑顔になれたし常に楽しい気持ちでいられて。「笑顔を作るのって、そこまで難しいことじゃないんだな」と知れたのは大きかったです。

――先ほど撮影させていただいたときも、良い笑顔を見せてくれましたよね。スタッフさんから「今日一の笑顔が出たね!」と言われていました。

堀:あははっ(笑)! カメラマンさんがとても面白い方だったので、自然と笑顔になれました。写真もすごくキレイでしたし、うれしかったです。

――では、女優として活動するうえで無くてはならないものって何だと思いますか?

堀:こだわること、ですかね。より良いものを作るために作品や役にちゃんとこだわりを持って、考えながら挑むことを心がけています。

――撫子に関しては、どういったところをこだわりましたか?

堀:『女優めし』という作品自体“食”がテーマなので、とにかくおいしそうに食べよう、そこにこだわろうと思っていました。ただ単にバクバク食べるのではなくて、品も出したかったですし、「きっと理由があってこのお店のこのごはんを食べているんだろうな」という奥深さも出したいなと思っていて。表情やせりふ回しに気をつけたつもりです。

あとは、毎回メイクを変えたりしているんですよ。女優さんは、毎日違う自分でいるんじゃないかな?という解釈で。例えば第1話は、仕事終わりにジャージ姿でお店に行くというストーリーなので、他の回よりもナチュラルなメイクにしています。リップもコーラル系で健康的に見えるようにしていますね。

◆「今の自分の一番を叩き出そう!」という気持ち

――細かいところまで考えているんですね。そういうこだわりは、どんなふうに芽生えたのでしょうか?

堀:きっかけは、アイドル時代かな。大勢いるメンバーのなかから自分を見つけてもらわなければいけないので、見た目にこだわるようになったんです。「ヘアメイクを頑張ろう」「一瞬映るときに、良い表情をしよう」とか。そういうちょっとしたチャンスを見逃さず、ちゃんとものにすることの大切さは、大人数のなかにいたからこそ養われたものだと思います。

――その力がないと、グループの中心メンバーではいられないのでしょうね。

堀:メイクは、アイドル時代から自分でやっているんです。信じられないくらい大容量のメイクバッグを持ち歩いて、なるべく早く現場に入って、時間をかけてメイクをする。しかも「今の自分の一番を叩き出そう!」という気持ちで、その日のお仕事にあったメイクを。そのくらい、自分というものをちゃんと持ってセルフプロデュースできなければいけないと思っています。

――魅力的な人って、元来そういう人ですよね。ちゃんと芯があるというか。

堀:そうですね。実際、ファンの方は私の細かな変化を楽しんでくださるようになりました。毎日あげていたブログでも「あ、今日はここが違う」と気づいてくれて、それで好きになってくれる方も多かったです。結局、自分で自分に興味を持って、こだわれた者が勝つんだなとそこで実感しましたね。

――そのこだわりを武器に女優としても活躍していますが、“女優・堀未央奈”が誇れるものは何ですか?

堀:度胸はかなりあると思います。アイドル時代にバラエティー番組でいろんなことをやらせていただいたり、可能性が未知数にも関わらずセンターをやらせていただいたりと“試される場所”にたくさん立ってきたんです。 なので、大舞台への恐怖心はきっとないかなと。他の方が「できそうにない」と思うような役や、「堀未央奈が演じているの、想像できない」という役にもどんどん挑戦していきたいですね。

――芯はあるけれどしなやかさもあって、バランスの取れた方ですよね。堀さんって。

堀:私、てんびん座なんですよ!

――なるほど。だからバランスが良いと。

堀:かも知れないです(笑)。

【堀未央奈】
1996年、岐阜県生まれ。2013年に乃木坂46の2期生としてデビュー。同年リリースの7thシングル「バレッタ」でセンターに抜擢される。2021年にグループを卒業した後は、ドラマを中心に数多くの作品に出演。ドラマ『女優めし』は同名漫画が原作で、FODにて配信中。国民的女優でありながら、大衆グルメをこよなく愛するヒロイン・撫子の穏やかなグルメライフを描く

<取材・文/松本まゆげ 撮影/尾藤能暢>

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