懸案に「具体的な成果」要請=自民・森山氏、中国序列3位と会談

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2025年04月29日 12:31  時事通信社

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時事通信社

中国の趙楽際・全国人民代表大会常務委員長(右)と握手する日中友好議員連盟会長の森山裕自民党幹事長=29日、北京の人民大会堂(代表撮影・時事)
 【北京時事】中国・北京を訪問している日中友好議員連盟の森山裕会長(自民党幹事長)らは29日、中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)と人民大会堂で会談した。森山氏は日本産水産物の輸入規制などを念頭に、日中間の懸案を巡り「具体的な成果」を出す必要があるとの認識を表明。趙氏は日中関係の安定に前向きな考えを示した。

 冒頭、趙氏は国際政治・経済の現状について「変動が激しく不確実性に満ちている」と指摘。日中関係の改善と発展は双方の「根本的な利益」に合致すると主張した。

 石破茂首相と習近平国家主席の昨年11月の会談で「戦略的互恵関係」推進を申し合わせたことに言及。「首脳会談で達成された重要な成果を実行し、両国関係を正しい道に沿って着実かつ持続的に発展させたい」と語ったが、具体的な懸案事項に冒頭発言では触れなかった。

 これに対して森山氏は、日中間には懸案が存在するとして、「政治家同士が直接会って議論し合う関係を築き、相互理解と相互信頼を深める必要がある」と強調。「日中関係が発展して良かったと両国国民が実感できるよう、双方で努力していきたい」と伝えた。

 森山氏らは和歌山県で飼育されているジャイアントパンダ4頭が6月末ごろに中国に返還される運びとなったことを踏まえ、新たな貸与を要請。大阪・関西万博に合わせた李強首相の来日も招請したとみられる。

 会談には、議連メンバーである立憲民主党の岡田克也前幹事長、国民民主党の古川元久代表代行、共産党の志位和夫議長らが同席した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 言うだけ言って何も成果なしなら、それは「あしらわれた」って事だろ?
    • イイネ!8
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