
【写真】今も活躍する『金八先生』“卒業生”たち 人気ジャニーズや朝ドラ女優も輩出
これまで『いかレスラー』(2004)、『日本以外全部沈没』(2006)、『地球防衛未亡人』(2014)、『松島トモ子 サメ遊戯』(2025)などを手掛け、“ニッポンバカ映画の巨匠”と称される河崎実監督。本作は、そんな河崎監督が、60年代〜80年代に制作された【青春学園ドラマ】たちへ、愛とオマージュを捧げて作り上げた新しい青春学園映画。
また本作は、日本橋三越伊勢丹の「福袋」企画で、「約500万円で河崎実監督に映画を撮ってもらえる」という企画を引き当てた一般人女性の長谷摩美が、2019年の『メグ・ライオン』に続き、2024年にも奇跡的に引き当て、制作に至った作品だ。
主演は、ひかる一平。『3年B組金八先生』(第2シリーズ/TBS系)で俳優デビューし、その後は『必殺仕事人』シリーズや大河ドラマ『武田信玄』(NHK総合ほか)などテレビドラマや映画、舞台と幅広く活躍。その後、子役タレントを養成するプロダクションの講師を9年間務めた後、2012年に自ら子役プロダクション「株式会社スカイアイ・プロデュース」を設立し、代表取締役を務めている。
そんなひかるはこの度、河崎実監督からの熱烈オファーを受け、主人公・椎名役を快諾。毎年大学受験をするも42回留年し、還暦を迎えた現役高校生・椎名を熱演。なんと全編学ラン姿で劇中に登場する。本作が映画『胸騒ぎの放課後』(1982)で主演を務めて以来、43年ぶりの主演映画となる。さらに、1970年代に活躍した伝説の少年アイドルグループ「ビッグ・マンモス」のリーダーとして人気をほこった森井信好が、ひかる一平の堀越高校時代の同級生という縁から共演するのも話題だ。
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そんな中、42回留年している還暦の椎名(ひかる一平)が、またも受験に失敗してしまう。健一は椎名にサッカー部に入ることをすすめるが、椎名は「健一が千本ゴールを止めたら、サッカー部に入る」と言う。果たして健一は、千本シュートをクリアできるのか?
河崎監督は「日本橋三越の新春福袋で、私に映画を撮らせるという酔狂な企画に、一般人である長谷摩美さんが『メグ・ライオン』に続き二回目も引き当てるという奇跡がおきた。そこからスタートした本企画は、長谷さんが大ファンであったひかる一平さんを主演に、というリクエストからはじまった。そこで、青春学園ドラマをやろう、と閃いた」と製作の経緯を説明。
続けて「世間は折しも『不適切にもほどがある!』(TBS系)という、1986年にタイムスリップするドラマがうけていた。しかし、我々が育った1960年代から80年代のドラマは、こんなものではなかった。昭和に憧れる若い世代などを見ると、『ビバ!昭和!』と高らかにうたう映画があってもいいのではないか。ということで、わたしが影響をうけた『飛び出せ!青春』(日本テレビ系)『三年B組金八先生』『スクール・ウォーズ』(TBS系)などの要素をてんこ盛りにして、どうかしている青春学園ドラマを作ってやろう、と思ったのだ。Z世代にも通じる突き抜けた映画となったと思う」と作品に込めた想いを熱く語った。
ひかるは「まさか自分が還暦になって高校生をやる日が来るとは…16歳でデビューした頃の僕に教えてあげたい。『お前、60歳になっても制服着てるぞ』って(笑)。撮影では本当に学生に気持ちだけは戻った気がしました」とユーモラスに心境を明かし、「河崎監督の昭和愛が爆発した。これぞ “令和の珍作”。肩の力を抜いて、笑って、ツッコんで、昭和の香りをたっぷり味わってください!」とメッセージを寄せた。
森井は「『ジャイアンツのこども野球教室』以来、47年ぶりの映画出演をさせていただきました。堀越高校のクラスメイト、ひかる一平さんとも初共演させていただけました。アドリブは僅かしか入れられませんでしたが、当時のノンノンをご存じの方には『おぉ!』と思っていただけると思います」と語っている。
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映画『還暦高校生』は、6月27日より全国公開。
※監督&キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■河崎実(監督)
日本橋三越の新春福袋で、私に映画を撮らせるという酔狂な企画に、一般人である長谷摩美さんが「メグ・ライオン」に続き二回目も引き当てるという奇跡がおきた。そこからスタートした本企画は、長谷さんが大ファンであったひかる一平さんを主演に、というリクエストからはじまった。そこで、青春学園ドラマをやろう、と閃いた。
世間は折しも『不適切にもほどがある!』という、1986年にタイムスリップするドラマがうけていた。しかし、我々が育った1960年代から80年代のドラマは、こんなものではなかった。先生は生徒を平気でぶん殴る、男女交際のスタートはラブレター。スマホもなにもないあの時代が、いまはもう懐かしい。昭和に憧れる若い世代などを見ると、「ビバ!昭和!」と高らかにうたう映画があってもいいのではないか。
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■ひかる一平(椎名役)
まさか自分が還暦になって高校生をやる日が来るとは…。16歳でデビューした頃の僕に教えてあげたい。「お前、60歳になっても制服着てるぞ」って(笑)。最近はプロダクション代表として裏方がメインだったのに、なぜか今さら主演のお声がけ。「え、僕!?」と戸惑いながらも、気づけば制服姿でカメラの前に立ってました。撮影では本当に学生に気持ちだけは戻った気がしました。
河崎監督の昭和愛が爆発した。これぞ“令和の珍作”。肩の力を抜いて、笑って、ツッコんで、昭和の香りをたっぷり味わってください!
■森井信好
「ジャイアンツのこども野球教室」以来、47 年ぶりの映画出演をさせていただきました。セリフは多くないので楽勝…と思っていたら、覚えられない?! 半世紀のブランクに加え、記憶が危ういお年頃になっていました(笑)。それでも出演者・スタッフの皆さまとの温かい雰囲気の中、楽しく演じさせていただきました。堀越高校のクラスメイト、ひかる一平さんとも初共演させていただけました。
アドリブは僅かしか入れられませんでしたが、当時のノンノンをご存じの方には『おぉ!』と思っていただけると思います。ありがとうございました。