フランシスコ教皇の自伝映画『ローマ法王になる日まで』5月2日より追悼上映決定

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2025年04月29日 15:11  ORICON NEWS

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『ローマ法王になる日まで』5月2日よりシネ・リーブル池袋にて上映(C)TAODUE SRL 2015
 2025年4月21日、88歳でその生涯を閉じたローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇。イタリア移民2世としてアルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれた彼は、2013年3月、先代ベネディクト16世の生前退位(約600年ぶり)を受け、南半球・アメリカ大陸出身者としては初の第266代ローマ教皇に就任した。

【画像】映画『ローマ法王になる日まで』場面写真

 その激動の人生を事実に基づいて描いた自伝映画『ローマ法王になる日まで』(2015年)が、東京・シネ・リーブル池袋にて、5月2日より緊急追悼上映されることが決定した。

 フランシスコ教皇は、イエズス会の一員として、キリスト教を日本に伝えたフランシスコ・ザビエルと同じく、日本との縁が深い人物だった。若い頃には日本での布教を志願したこともあり、2019年11月には38年ぶりの教皇としての来日を果たした。

 その際、広島と長崎を訪れ、核兵器廃絶を強く訴えるとともに、東京ドームで行われたミサでは、日本の若者や経済の状況について、「社会的に孤立している人が決して少なくなく、…社会からはみ出していると感じている」「利益と効率を追求する過剰な競争意識によって、ますます傷ついている」と指摘。民衆に寄り添う「現場主義」を徹底した教皇の姿勢が、多くの人々の心に深く響いた。

 映画『ローマ法王になる日まで』では、コンクラーベ(教皇選挙)のためにバチカンを訪れたホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(のちのフランシスコ教皇)が、運命の日を前に自らの人生を回想する。

 1938年、ブエノスアイレスでイタリア移民の家庭に生まれた彼は、大学で化学を学んだ後、20歳で神の召命を感じイエズス会に入会。神学の道に進み、35歳という若さでアルゼンチン管区長に任命される。軍の圧力と恐怖政治が支配するなか、ベルゴリオは常に弱き人々に寄り添い続けた。映画は、そんな彼の信念と苦悩、そして彼を支えた人々との絆を感動的に描き出している。

 追悼の思いを胸に、この作品を映画館で観る機会をお見逃しなく。

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