4月29日、’99年のNHK朝の連続テレビ小説『すずらん』でヒロインを演じた女優の遠野なぎこ(45)がInstagramを更新。そこで、摂食障害の辛さから、一段落ついた思いを綴った。
前日、東京都内で行われた映画『渇愛』の完成披露上映会舞台挨拶に応援ゲストとして登壇した遠野。同作は摂食障害に苦しむ少女の葛藤と再生を描いた作品で、会場で遠野は「15歳から闘っている。摂食障害の現実をもっと知っていただきたい」とコメント。また声を震わせながら「ダイエットと大きな違いがある。一度はまったら抜け出せない。やせてることは美しさではない。この映画で摂食障害の罠にはまる若者を一人でも減らしていければ」と語る場面もあった。
イベントを終えた遠野は29日、Instagramに舞台挨拶の感想を綴った。《そんなつもりはなかったのに。控室では、緊張していると仰る主演の石川さんに“大丈夫、助けてあげるから”なんて話していたのに。いざお集まり下さった皆さまの前に立ったら、急に心が苦しくなり思いが溢れて泣いてしまいました》と明かし、こう綴った。
《…“死と隣り合わせにある病気なのです”…“お願いだから、もうこれ以上私達を傷つけないでください”勿論もっと言葉は選びましたが、心がパンパンに膨らんでいきなり破裂してしまいました》
いっぽう、前向きな気持ちも忘れていないようだ。《時代はちゃんと前に進んでるんですよね。昔は人前で“摂食障害”の話をするなんて有り得なかったから。病名すらご存知ない方が多かったのです》と述べると、《こんなにも時代が変わったんだと思ったら、安心感と喜びと感謝の気持ちが溢れて涙が流れてしまったのです。…私は私で闘ってきたから。…次は、皆さんの理解と優しさで“摂食障害”と闘う方達をどうか守ってあげて下さい、そう思えた》と率直な願いを綴った。
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《実際には、闘いはまだまだ続きます》とした遠野だが、舞台挨拶によって得た実感もあったようだ。
《けれど、何て言うんだろう…『あぁ、漸く終わった』『漸くここまで来たんだね』という気持ちになりました。
酷い言葉を投げかけられても、何度心がズタズタになっても、沢山のものを失っても…自分の生き方を公表する事はきっと間違いではなかったと再確認しました》
遠野の病の公表は、同じ苦しみを抱える人の支えになっているはずだ。
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