つばきファクトリー、結成10周年公演　八木栞が笑顔で卒業「かけがえのない宝物であり、誇り」

　アイドルグループ・つばきファクトリーが30日、東京・日本武道館で結成10周年記念、およびメンバー・八木栞（21）の卒業記念となるコンサート『つばきファクトリー 10th Anniversary Concert at BUDOKAN 〜OUR DAYS〜』を開催。約2時間半でインディーズから最新までのシングル作全曲を含む44曲をパフォーマンス。7500人のファンを熱狂させた。

【ライブ写真】感動の嵐…卒業でメッセージを読んだ八木栞

　同グループはリーダーの谷本安美、サブリーダーの小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒、河西結心、八木、福田真琳、豫風瑠乃、石井泉羽、村田結生、土居楓奏による11人で構成。2015年4月29日に結成。2017年2月22日にメジャーデビューした。きのうで結成丸10年を迎えた。

　この日は八木のラスト参加となった6月4日発売の新曲「My Days for You／悲しみがとまらない」から杏里の名曲カバー「悲しみがとまらない」を初披露。黒のへそ出し衣装にチェンジし、大人の魅力を演出。また1人ずつフィーチャーされたメドレーでは11人それぞれが個性を放ちながら、加入時期ごとのユニットでの歌唱パートも用意された。

　「君と僕の絆」では曲中にメンバーが八木へのメッセージを送る場面もあり、早口になりながらも一緒にポーズをとったり抱き合ったり…すると、まさかのリーダーの谷本が涙ぐみ「八木栞…」とボソッとつぶやき、なにも言えなくなるハプニングでほっこりした雰囲気に包まれた。

　“ヤギシオリコール”に後押しされ、アンコールでは“つばきファクトリーへの愛が伝えられる曲”として本人がセレクトした「My Darling〜Do you love me？〜」を八木がソロ歌唱。“何色にでも染まれる私に戻る”という意味を込めた白のドレスで登場。気合として引き締めた帯にはメンバーカラーのオレンジの大きなリボンがあしらわれ、グループで学んだ経験を自分の軸に据えたという。

　手紙の朗読では4年の日々を振り返り「4年前、何者でもなかった私は、つばきファクトリーに入ってオレンジ色というメンバーカラーをいただき、皆さんと一緒に、自分というものを確立していったように思います」としみじみ。「私のアイドル像を作り上げてくださったのは、皆さんの力がとても大きかったです！ありがとうございます」とファンに向け感謝を込めた。

　また、メンバーに対しても一人ひとりメッセージ。同期である“リトキャメ”に向けては「4人は本当に性格もなにもかもバラバラで、意見が合わないことも多かったけど、4人で同じ方向を向いて集まったときの力は、何者にも勝ると思ってしまうほど、私にとっては不思議なほど頼もしい存在だったし、3人と切磋琢磨していくことができたから、私もここまで成長できたと思います。本当にありがとう」と愛を伝えると涙ぐむメンバーもみられた。

　さらに「つばきファクトリーで過ごした日々は、私にとって、かけがえのない宝物であり、誇りです。そして、今までも、これからも、つばきファクトリーの夢は私の夢でもあると思っています。つばきファクトリーがこれからももっともっと大きなグループになっていきますように、私もお力添えできればと思います！これからもつばきファクトリーの応援、よろしくお願いします！つばきファクトリー、愛してる！！！」と手で大きなハートマークを作って呼びかけた。

　八木は2021年7月に加入。この日をもってグループおよびハロー！プロジェクトを卒業し、現在の事務所を離れて今後はミュージカル女優の道を目指すという。グループとして5月10日からは新体制でライブツアーも開始、新たなスタートを切る。アンコール後もファンからは別れを惜しむように鳴り止まない“ヤギシオリコール”が送られていた。

　谷本は「結成当時は、なにもできなかった、ずっと毎日、泣いて悔しい想いを過ごしてきたのですがなにかあるごとにみなさんがあたたかい言葉をくれたり、メンバーが頼もしかったり…そのおかげで乗り越えられたこともあり、だから今のつばきがあるんだと思います。10年間続いたグループになれたことを誇りに思いながら11年目も進化できるつばきファクトリーになっていきたいと思いますのでこれからも応援よろしくお願いします」と胸を張った。