日米関税交渉のため、ワシントン入りした赤沢亮正経済再生担当相=4月30日 【ワシントン時事】訪米中の小野寺五典自民党政調会長が4月30日、日米関税交渉のためワシントン入りした赤沢亮正経済再生担当相とトランプ政権の関税対策を協議した。その後、取材に応じた小野寺氏は、米国での上院・下院議員らとの意見交換を踏まえ、「滞在中に得た情報を赤沢氏にインプットした。(関税交渉を)後押ししたい」と強調した。
小野寺氏は、小泉進次郎前選対委員長とともに赤沢氏が滞在するホテルを2回訪問。計90分程度意見交換したという。
赤沢氏は30日午前にワシントン近郊のダレス国際空港に到着していた。直後の取材では記者団に、「一連の関税措置がわが国の経済に大変なダメージを与えつつある」と述べ、交渉を通じて見直しを求めていく姿勢を改めて強調。その上で、「(日米が)ウィンウィンの関係になるような合意に向けて、できる限り前進をしたい」と話していた。
また、赤沢氏は、米国での滞在日程を1日延長することを明らかにした。ベセント米財務長官らとの担当閣僚による2度目の協議が1日午後に行われる見通しとなったため。当初の帰国予定は日本時間2日だったが、同3日に後ろ倒しになる。