
本日(1日)、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。北海道付近は、暖かい空気に覆われやすいため、この先1か月の気温は平年並みか高い見込みです。しかし、低気圧や湿った空気の影響を受けやすい時期があるため、降水量は平年並みか多いでしょう。4月同様に、全般に日差しの少ない1か月となりそうです。
1週目(5月3日〜9日)ぐずついた天気が多く、6日(火曜日)は外出日和に
ここ最近の道内は曇りや雨の日が多く、なかなか晴れの天気が長続きしていません。先月の月間日照時間は、函館で114・6時間、道南の江差で101・4時間、北見で144・9時間など、いずれも4月としては、統計史上最も少ない月間日照時間となりました。
そして、1週目も引き続きぐずついた天気の日が多くなる見込みです。明日(2日)の夕方から夜には道央や道南方面などで雨が降り出し、土曜日(3日)には西から東へと雨の中心を変えながら、全道的に雨の降る時間があるでしょう。日曜日(4日)は全般に雨が降りやすく、月曜日(5日)も道北や道東方面の一部では雨が続きそうです。火曜日(6日)は広く晴れて、日差しが届きますが、その後は再び雲が広がりやすく、雨の降る日が多くなるでしょう。
1週目の気温は平年並みの見込みです。強い寒気が流れ込み、極端に寒くなることはなさそうですが、日差しが少ない分、数字ほどの暖かさは感じにくいかもしれません。
2週目(5月10日〜16日)季節の歩みは少し早まる 道北や道東方面では桜の見頃
2週目は、天気は数日の周期で変わりますが、低気圧や湿った空気の影響を受けやすく、平年と比べると晴れの日が少なくなるでしょう。気温としては、平年並みか高く、1週目よりも季節の歩みは少しスピードアップしそうです。
現在(5月1日時点)は、道央や道南方面を中心に見頃を迎えている道内の桜。5月中旬になると、次は道北や道東方面で見頃となりそうです。昨日(30日)、日本気象協会から発表された最新の開花・満開予想では、稚内で5月9日に開花、5月13日に満開予想、そして、日本一遅咲きの桜として知られている根室では5月12日に開花し、5月17日に満開となる予想です。昨年ほどの早さではありませんが、いずれも平年よりは早く桜の便りが届き、GWが終わった後でも北海道ではまだまだ桜を楽しむことができそうです。
3〜4週目(5月17日〜5月30日)気温は平年並みか高め 早めに暑熱順化を
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3〜4週目の北海道は、天気が数日の周期で変わり、気温は2週目と同様に平年並みか高いでしょう。日差しがあると、汗ばむ陽気となる日も増えていきます。本格的な夏を迎える前に、入浴や運動などを通して汗をかき、身体を暑さに慣らしていく暑熱順化を進めて、早めに熱中症になりにくい身体づくりを行うとよさそうです。
道内でその年初めて真夏日(日最高気温が30度以上)となるのは、例年5月25日頃で、身体がまだ暑さに慣れていない時季から厳しい暑さとなることがあります。2019年5月26日には、網走地方の佐呂間で最高気温39.5度を観測し、5月の全国の最高気温としては最も高い記録ともなっています。
暑熱順化には、個人差がありますが数日〜2週間程度かかるともいわれています。日常生活から適度な運動などを行って汗をかくなど、少しずつ夏本番に向けて準備していくとよいでしょう。