
オンラインカジノに手を染めた報いは、事務所退所という最悪に近い結果をもたらした。
お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるま(30)が先月28日、コンビのYouTubeチャンネルで芸能活動復帰を宣言した。
ところが同日、所属する吉本興業は公式サイトで、高比良くるまとのマネジメント契約を解除したことを発表。相方の松井ケムリ(31)はそのまま吉本興業に所属し、「令和ロマン」の活動も続けるという。
「悪いのはくるま」とばっさり
「活動を続けるといっても、実質的にはまた裂き状態。契約解除直後、2人で出演予定だったTBSの朝の番組に、ケムリだけが出演しましたが、その際ケムリは『くるまは出たくても出られなかった』とぶっちゃけていました。すでに、くるまの『出たい』という意向は通らない事態になったということです。今後、『令和ロマン』で活動する際には、今まで以上に、吉本の意向が反映されるかもしれません」(スポーツ紙記者)
将来の有望株の一方を切り捨てるほど、会社と芸人の間には抜き差しならない“何か”があったのか。
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YouTubeチャンネルの復帰宣言動画によれば、オンラインカジノ問題がぼっ発した際、YouTubeチャンネルで謝罪したことについて会社側から「こっちとしてはやってほしくなかった」と告げられたという。
「そこですよ、“何か”があったというのは」と関係者が裏側を明かす。
「YouTubeチャンネルで謝罪動画を流したい、ということは、令和ロマンから吉本サイドに報告が上がっていました。吉本側は弁護士に動画をチェックしてもらっていたのに、その結果が出ないうちに、くるまが勝手に動画をアップしてしまった。そのことが根っこにあったため、吉本側は『会社との信頼関係が壊れてしまった』と、くるまに迫ったというのです」
と説明し、「悪いのはくるま」とばっさりと切り捨てた。
SNS等パーソナルメディアを利用し自分の思いや宣伝を発信する芸能人が当たり前のように増えているが、情報番組デスクはチェックの重要さを強調する。
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「事前に事務所チェック、マネジャーチェックを受けている芸能人が多い。万が一炎上でもしたら、本人業務もそうですが事務所業務にも差し障りますからね。謝罪となるとなおさら。騒動が収まるかどうかのカギになります。まして今回の場合は、不倫をした謝罪とかではなく、違法性のある事件の謝罪ですから、より慎重にならないといけない」
爆笑問題・太田「業界なりの忖度」
ここで一呼吸置き、あくまでも推測ではあるがと前置きした上でこう続ける。
「吉本のように大所帯になると、若手の若手までは目が行き届かないこともあります。なかにはSNS等でマネタイズできている芸人もいるようで、事務所の関所外で発信や商売をする人に『勝手にやりなさんな』と釘をさす効果も、今回の『令和ロマン』に対する契約解除にはあったと思いますよ。あれだけの売れっ子でも契約解除されるんだ、というね」
2年連続M-1覇者に輝いた令和ロマン。コンビ別れはしないが、所属が別々というまた裂き状態に、爆笑問題の太田光(59)は、TBSラジオ『JUNK爆笑問題カーボーイ』で心配を口にした。
【吉本興業も別にじゃまするみたいなこともしないだろうし、ただ業界なりの忖度って多少あるわけ】
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再び情報番組デスクの話。
「吉本は当然、松井ケムリは所属するタレントなので彼の売り込みは続けるが、漫才の発注でもない限り『令和ロマン』となると別の話。そもそも漫才が求められるのは劇場か地方のライブ営業で、テレビやラジオの発注は正月かお笑い特番ぐらいですよ。そう考えると『令和ロマン』は事実上の活動休止状態になってしまう可能性もある。まずは爆笑の太田さんが『業界なりの忖度』をぶち壊して、『JUNK爆笑問題カーボーイ』やTBS系『サンデージャポン』や爆笑の事務所が主催する『タイタンライブ』にゲスト出演させてほしいですね」
これからさらに、多忙と人気を獲得する矢先に、今回の事態。2人はどのようにサバイバルするのか。