2025年F1第6戦マイアミGP スプリントを制したランド・ノリス(マクラーレン) 現地時間5月3日、2024年F1第6戦マイアミGPのスプリントが行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がトップチェッカーを受けた。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位はルイス・ハミルトン(フェラーリ)となっている。9番手チェッカーの角田裕毅(レーシングブルズ)は、正式結果で6位となった。
今季6大会で実施されるスプリントイベントの2戦目となった今大会。スプリント直前に行われたF1アカデミーの公式予選中からマイアミ・インターナショナル・オートドロームに雨が降り、路面はウエットコンディションに。
豪雨のレコノサンスラップ中には、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がインターミディエイトタイヤ(浅溝タイヤ/グリーン)でコース入りしてウォールにクラッシュ。スタートを断念するなど、スタート前から波乱の様相となった。
フォーメーションラップはセーフティカー(SC)先導で気温24度、路面温度31度、湿度86%のなかで開始された。ただ、複数のドライバーが水飛沫による著しい視界不良を訴えたこともあり、エクストラフォーメーションラップ中に赤旗が提示され、スタート進行は仕切り直しに。
当初19周を予定していたスプリントは20分近い中断を経て、1周減算の18周、全車がインターミディエイトタイヤを履き、SC先導による2周の走行を経て、3周目からスタンディングスタートで開始されることになった。
なお、スプリント予選を18番手で終えた角田は、パルクフェルメ管理下でサスペンションのセットアップ変更を敢行し、ピットレーンスタートとなっていた。ただ、スタート進行仕切り直しに伴い、隊列最後尾19番手グリッドへと変わった。
ポールのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2番グリッドのピアストリがターン1でサイド・バイ・サイドに。インをキープしたピアストリに対し、アウト側のアントネッリはコースに留まることができず4番手に後退。レースリーダーはピアストリ、2番手ノリス、3番手フェルスタッペンというオーダーへ変わった。
角田はスタンディング後にガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)をかわして17番手に浮上するも、以降はオリバー・ベアマン(ハース)の背中を追う展開に。
レース後半に差し掛かると、レコードライン上の路面が乾いたこともあり、11周目に角田が真っ先にドライのミディアムタイヤに交換する。この動きに反応し、12周目の6番手ハミルトンを筆頭に、上位勢もピットへ動き出す。そんななか、ミディアムタイヤに履き替えたカルロス・サインツ(ウイリアムズ)がターン14でイン側のウォールにヒットするも、SC導入はされず。
14周目にはトップのピアストリがミディアムに交換。そしてノリスが一番遅い15周目というタイミングでピットレーンに滑り込んだ直後、ターン12でリアム・ローソン(レーシングブルズ)の追突を受けたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がクラッシュを喫しSC導入に。
これでノリスがピアストリの前でコース復帰することになり、レースリーダーが入れ替わることに。なお、SC導入前に3番手でピットに入ったフェルスタッペンは、ピットアウト時にピットレーンでアントネッリと接触。これでフェルスタッペンに10秒のタイムペナルティが下る。
レースはそのままSC先導でファイナルラップを迎え、ノリスがトップチェッカー、2番手にピアストリ、3番手にハミルトンが続いた。
スプリントでは上位8台までがポイント獲得となるなか、4位アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、5位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、6位ランス・ストロール(アストンマーティン)、7位ローソン、8位オリバー・ベアマン(ハース)までがポイント獲得となった。
4番手でチェッカーを受けたフェルスタッペンは17番手に後退。角田は暫定9位となった。
なお、スプリント後に入賞圏内のアルボン、ローソン、ベアマンに対し、それぞれSC手順違反、追突、アンセーフリリースに伴う審議が行われる予定であり、正式結果は暫定結果から複数の順位変更がなされる可能性がある。
※追記:その後、アルボン、ローソン、ベアマンの3名に対しタイムペナルティが下り、角田は6位に繰り上がり、ポイントを獲得した。
続いて日本時間4日5時からは、5日に行われる57周の決勝レースのスターティンググリッドを決する公式予選が行われる。
[オートスポーツweb 2025年05月04日]