映画『か「」く「」し「」ご「」と「』監督も一目置いた原作ファン・早瀬憩の役づくり

　俳優・奥平大兼と出口夏希がW主演を務める映画『か「」く「」し「」ご「」と「』（5月30日公開）より、早瀬憩演じる宮里望愛こと“エル”の場面写真が解禁された。

【画像】そのほかの“エル”の場面写真

　本作は、『君の膵臓をたべたい』で知られる住野よるの同名小説を原作に、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”という特性を持った男女5人の、純度100％の尊い日々を描く青春ラブストーリー。

　早瀬は、昨年公開された『違国日記』『あのコはだぁれ？』などで、数々の新人賞に輝き、映画関係者の中で大注目の若手のひとり。「スクリーン映えが素晴らしく、“銀幕”という言葉がこれほど似合う俳優は久しぶりだ」と、本作のプロデューサーも太鼓判を押す逸材だ。

　本作で演じたエルは、内気で控えめながらも、優しい強さを内に秘め、周囲の4人にも大きな影響を与えていく存在。解禁された場面写真では、柔らかな笑顔の奥に凛とした雰囲気を漂わせている。

　原作のファンであった早瀬は、エルに対する明確な解釈を持っており、役づくりでもその思いを存分に発揮。中川監督は「最初はいろいろ話し合おうと思っていたけれど、途中で“任せた方がいい”と考えを変えました。結果、彼女の持つ130％の力が出ていた。いい意味で、若さゆえの頑固さが、僕を思ってもみなかった場所に連れて行ってくれた」と振り返っている。

　原作への深いリスペクトを込めて丁寧に役を築き上げた早瀬だからこそ演じられた“エル”と、自信がなく引っ込み思案な主人公・京（奥平）の「心を揺さぶれれるシーン」（中川監督）は見逃せない。