45周年の柏原芳恵　天皇陛下からもらったピンクのバラは原色ドライフラワーに「私にとって家宝」

「ハロー・グッバイ」「春なのに」などのヒット曲で知られる歌手柏原芳恵（59）が、俳優森田健作（75）がパーソナリティーを務めるFM NACK5「青春もぎたて朝一番！」（11日午前6時30分）とニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」（12日午後6時20分）に出演する。

今年、デビュー45周年を迎えた柏原は現在、全国ツアー中。6月には自ら選曲した初のオールタイム・ベスト・アルバムも発売される。

1980年（昭55）にデビューした柏原は松田聖子、河合奈保子と並んで「3人娘」と言われた。「よくライバルだと言われて来ましたが、当時の私は14歳で聖子さんも奈保子さんも4歳年上でお姉さんという感じでした。ですから周囲の人が言うほど私自身はライバルなんていう意識はなかったですね」と話した。

86年に東京・新宿厚生年金会館で開催されたコンサートには、当時の皇太子さま（現天皇陛下）が訪れた。皇太子さまが柏原の大ファンということで、大きな話題を呼んだ。

柏原は「あの時は皇室担当だった記者から『皇太子さまが芳恵ちゃんのファンで、私物にシールなどを貼ったり、エッセー集なども買われているようですよ』と聞かされたのです」と振り返った。

そして「正直言って『ご自分で買い物されるんだ』と驚きましたが、皇太子さまは私にとっては、もう雲の上の存在でしたからね。まさか自分のコンサートに来ていただけるなんて夢にも思ってもいませんでしたし、不思議な感じでした。コンサートには本当にラフな格好で来られて、東宮御所のお庭に咲いていたピンクのバラを持って来てくださいました。今になってはアイドル時代のいい思い出です」。

その時のバラは色や形をそのまま残す「原色ドライフラワー」にして、今でも大切に残している。「私にとっては『家宝』のようなものですので、当然です」と笑顔を見せた。

デビュー45周年のコンサートは出身地である大阪をはじめ、東京、名古屋、横浜で展開中。7月11日には東京・渋谷の大和田さくらホールで予定している。「これまで応援し続けてくれたファンの皆さんと45周年を祝えてることがうれしい。コンサートでは一緒に盛り上がりたい」と話している。

6月には記念アルバムも発売する。「デビューから現在までに出した全てのアルバム、シングルの中から曲を自分で選曲したベストアルバムです。私にとってオールタイムのベストアルバムを出すのは今回が初めてなんです。初回分には昨年、日本橋三井ホールで行ったコンサートの模様を収録したブルーレイをつける予定です」と話している。