富士24時間に向けたスーパー耐久公式テストが開催。セッション1で赤旗終了も、各車が周回を重ねる

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2025年05月08日 20:20  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久富士公式テスト 3セッションすべてでトップタイムを記録したHitotsuyama Audi R8 LMS
 5月8日、静岡県の富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONEの公式テストが開催された。スポーツ走行や体験走行を挟みながら日中に1時間のセッションが3回と、夜間練習走行が行われ、各車が周回を重ねている。

 シーズン2度目となる今回の富士公式テストは、5月31日〜6月1日に開催される第3戦『NAPAC富士24時間レース』に向けたもの。すでに前日のスポーツ走行枠から走行を始めていたマシンもいたが、テスト当日は9時50分から10時50分、13時30分から14時30分、15時30分から16時30分の日中3セッションに加え、18時30分からは本番さながらの夜間練習走行の時間が設けられた。

 FIA-GT3車両のST-Xクラスは、鈴鹿サーキットで行われているスーパーGTのGTエントラント協会テストに参加しているチームがいることなどの影響もあり、当初5台がエントリーしていたものの、出走したのは3台。33号車クラフト・バンブー、81号車GTNET MotorSports、101号車Hitotsuyama Racingの3台の走行となった。なおスーパー耐久にレギュラー参戦しているドライバーもGTEテストのために不在のドライバーが複数みられた。

 また、今回のテストは富士24時間レースを見据えたものということもあり、多くのチームがA〜Dのレギュラードライバーに加え、E、Fドライバーの“助っ人”を起用。ST-Xでは33号車クラフト・バンブーにメルセデス・ジュニアドライバーでDTMドイツ・ツーリングカーやADAC GTマスターズで活躍する17歳のトム・カレンダー、88号車DAISHIN GT-R GT3は木村偉織の姿がピットでみられた。

 タイムとしては101号車Hitotsuyama Audi R8 LMSが日中の3セッションすべてでトップタイムを記録。81号車DAISHIN GT-Rも順調に走行を完了させたが、33号車クラフト・バンブーのメルセデスAMG GT3は午前セッション1の終盤でトラブルからマシンストップ。その際に車両が出火してしまい、ドライバーは無事だったものの、マシンは左フロント周辺にダメージを負い、ピットで修復作業が行われたが、以降のセッションで走行は叶わなかった。

 GT4規定車両のST-Zクラスはシリーズを争う9台が参加。各車のドライバーも通常どおりだが、TEAM ZEROONEのニッサンZニスモGT4には5月7日に発表されたとおりロニー・クインタレッリとイゴール・オオムラ・フラガが、52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2には荒川麟が合流。22号車Porsche Team EBIのケイマンGT4 RS CSには山野直也と石川京侍が加わっており、ST-Zはその22号車EBIがセッション1で記録した1分48秒334がクラストップタイムになっている。

 ST-TCRクラスは、19号車BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRと98号車WAIMARAMA Elantra N TCRの2台が周回を重ねた。98号車エラントラはレギュラーの千代勝正に加え、安田裕信も走行を行っている。ST-1クラスはKsフロンティア KTMカーズの2号車KTMと、D’station Racingの47号車ポルシェ992が走行を重ねた。

 ST-2クラスもシリーズを戦う6台が参加。前戦鈴鹿がお休みクラスだったことでひさびさの走行となり、225号車KTMS GR YARISがブラック×ブルーの新カラーリングに、743号車Honda R&D Challenge FL5はVARIS製の新フロントバンパーをテストしているなど変化が。ドライバーでは既報のとおり富士24時間で72号車OHLINS CIVIC NATSに加入する大津弘樹、743号車Honda R&D Challenge FL5は野尻智紀の姿があった。

 ST-3クラスは岡部自動車のニッサン・フェアレディZニスモRCが不参加のため、TRACYSPORTS with DELTAのレクサスRC350が2台で走行を重ねた。ST-4クラスは3号車ENDLESS GR86が3セッションすべてでクラストップタイムを記録している。

 ST-5の前輪駆動“F”クラスは午前セッション1こそTEAM NOPROの17号車マツダ2がトップとなったものの、セッション2とセッション3ではTEAM YAMATOの67号車ホンダ・フィットが連続首位を奪う。後輪駆動のST-5Rクラスは村上モータースの88号車マツダ・ロードスターが速さをみせ、3つのセッションをすべてトップタイムで終えた。

 開発車両が参加するST-Qクラスは5台が参加し、各マシンが3セッションとも順調に周回。今季初登場となるTOYOTA GAZOO ROOKIE Racingは28号車TGRR GR86 Future FR conceptを走らせ、佐々木栄輔/坪井翔/大嶋和也/豊田大輔/斎藤愛未/福住仁嶺という6名がエントリーしている。

 日中の3セッションでは、午前に33号車クラフト・バンブーのマシンストップにより赤旗終了という場面があったものの、それ以外は大きなアクシデントなく公式テストは終了した。18時30分からは夜間練習走行も行われ、富士24時間レースの本番に向けて各車が走行を重ねた。

[オートスポーツweb 2025年05月08日]

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