
【写真】タイピストの芙美子(山本舞香)と出会ったなつ美(芳根京子) 『波うららかに、めおと日和』第3話場面カット
本作は西香はちの同名マンガを実写化したハートフル・昭和新婚ラブコメディー。昭和11年の日本を舞台に、恋愛経験のないまま父親に突然嫁ぎ先を決められた主人公・なつ美と、彼女の夫となる帝国海軍中尉・江端瀧昌の歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を描いていく。
2ヶ月ぶりに帰宅した瀧昌の提案で街を散歩することになったなつ美。彼女が段差につまずいて転びそうになると、瀧昌はとっさに腕をつかみ、そのまま手を握る。二人は赤面しながらもそのまま手を繋いで歩いていく。
2人が夫婦水入らずの時間を過ごしていたのも束の間。なつ美はひょんなことから、翌日に瀧昌が海軍の仕事のために船に戻ることを知る。瀧昌を前にして、なつ美は「荷造りはできてますか? 何かお手伝いできることありますか?」と聞きつつも、寂しさのあまり涙が込み上げてくる。堪えきれなくなったなつ美は、思わず瀧昌に背を向けて両手で顔を覆い「目に…ゴミが…ごめんなさい…」とつぶやく。
すると瀧昌は彼女の隣に座り優しく肩を抱く。なつ美は瀧昌にもたれると涙を流しながら「寂しい…」と声を振り絞る。そしてなつ美は泣きながら、心の中で「お国のために働いてるのに…妻、失格ね…」と自分を戒めるのだった。
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