記者会見する公明党の斉藤鉄夫代表=9日午前、国会内 公明党は9日、戦後80年の節目に合わせ、党の平和創出ビジョンを策定した。多国間安全保障対話の枠組み「欧州安全保障協力機構(OSCE)」を参考に、「北東アジア安全保障対話・協力機構」の創設を提唱。少なくとも日本、米国、韓国、中国、ロシア、北朝鮮を含むことを想定している。
ビジョンは機構創設に関し、「北東アジアの安全保障環境下で紛争を未然に防ぐため、対立国を含む多国間対話による信頼醸成が不可欠だ」と強調。第1段階として、災害対策や気候変動問題といった共通課題をテーマに議論を開始するとしている。
人工知能(AI)技術の軍事利用規制や、核兵器禁止条約の署名・批准に向けた環境整備を進めることなども盛り込んだ。
斉藤鉄夫代表は9日の記者会見で「はっきりとした平和国家としての道筋を国際社会に示していくことが、平和と安全につながる」と語った。