『サン・マメス』で決勝を戦う夢は叶わず、ビルバオ指揮官「良い大会だったが、ここまで来ると…」

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2025年05月09日 20:29  サッカーキング

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アスレティック・ビルバオを率いるバルベルデ監督 [写真]=Getty Images
 ヨーロッパリーグ(EL)・準決勝セカンドレグが8日に行われ、アスレティック・ビルバオはマンチェスター・ユナイテッドに1−4で敗北。2戦合計1−7で敗れ、準決勝敗退が決まった。試合後、アスレティック・ビルバオを率いるエルネスト・バルベルデ監督が会見にて試合を振り返った。スペインメディア『マルカ』が同監督のコメントを伝えている。

 ホームで行われたファーストレグを0−3で落とし、後がない状況で敵地『オールド・トラフォード』に乗り込んだアスレティック・ビルバオ。試合は31分、MFミケル・ハウレギサールが豪快なミドルシュートを叩き込み、アスレティック・ビルバオが先手を取ったものの、追加点を奪うことはできずに終盤に突入。72分にMFメイソン・マウントに同点ゴールを許すと、ここから立て続けに3失点。終わってみればスコアは1−4で、ベスト4敗退が決まった。

 FWイニャキ・ウィリアムス、FWニコ・ウィリアムス、MFオイアン・サンセトらが不在で、DFダニエル・ビビアンまでも出場停止だったアスレティック・ビルバオは、数多くの主力を欠いた中で大一番に臨まざるを得なかった。試合後、バルベルデ監督は「試合は90分間続くものであり、隙を見逃すことのないチームと対戦するならば、最後まで戦い抜かなければならないことを肝に銘じておくべきだった」と反省点を口にすると、「シーズンを通して掲げていた目標に到達するため、選手たちはプッシュを続けてくれたが、最後の15分間に大きな間違いがあった。我々は先制点を奪っただけで、決して同点になど追いついていなかった。あれだけの大観衆が駆けつけたスタジアムで、あのような15分間を過ごしてはならない」と、一挙に4失点を喫した終盤を悔やんだ。

 今季のEL決勝は、アスレティック・ビルバオの本拠地『サン・マメス』が会場になっていることもあって、初の戴冠への機運が日に日に高まっていた中で迎えた準決勝だった。「決勝に進む幻想はずっと持っていたし、我々は素晴らしい大会を過ごすことができた」と強調するバルベルデ監督は、「あのような強いチームとの試合では、何があっても隙を見せてはならない。ファーストレグでは、勝つためのプレーができたが、相手が説得力を持って我々を苦しめた」と、準決勝を通しての所感を口にする。

 続けて、EL全体を振り返り、「良い大会だったことは間違いない。ただ、ここ来ると常に“それ以上”を求めてしまう」と本音を明かし、「私を今夜イライラさせたのは、もっとハッピーになるべき試合だったのに、10分間の過ごし方で、ほろ苦い思いをしていることだ。この試合ではもっと多くのことができたはずだ」とセカンドレグの終盤を悔やんだ。

 これでアスレティック・ビルバオはELの舞台から去ることが決まったが、ラ・リーガでは重要な任務が残されている。それは、11年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権を掴み取ること。現在、アスレティック・ビルバオはラ・リーガで4位につけている。5位のビジャレアルとは勝ち点差「3」、6位のベティスとは勝ち点差「4」との状況もあって、5位以内に与えられるCL出場権を手中に収めるため、残り4試合では負けられない戦いが続く。

 バルベルデ監督は、「EL敗退は大きなダメージだが、カップ戦で頂点に立てるのは1チームだけ」と前置きした上で、「リーグ戦では、まだ重要な課題が残っている」と切り替えの重要性を主張。シーズン最終盤に向けて、「来季、我々はCLの舞台に立つチャンスがある。このまましっかりと4位をキープしたい」と意気込んだ。


【ハイライト動画】マンUが終盤4発で決勝へ


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