【陸上】久保凛2位で悔し涙 苦しいレースに「全然余裕がなかった」連勝記録は13でストップ

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2025年05月11日 14:54  日刊スポーツ

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レースを終え悔し涙を流す久保凜(撮影・前田充)

<陸上:木南記念>◇11日◇大阪・ヤンマースタジアム長居◇女子800メートル(タイムレース3組)

女子800メートル日本記録保持者の久保凛(17=東大阪大敬愛高3年)は2分2秒29で2位となり、レース後に涙を浮かべた。優勝はキルソップ・コール(オーストラリア)で2分1秒66だった。


前半の400メートルを59秒で入ったが、後半で思うように伸びなかった。「2周目から足の感覚が(前戦の)静岡(国際)の時と全然違って、すごく重く感じた。レースを作ることができず、反省点の多い試合だった」と振り絞った。


今季は3月に1000メートルで2分40秒23をマークし、U20&U18日本新記録を樹立。高校3年生に進級後の4月の金栗記念800メートルでは2分2秒58、今月3日の静岡国際で自己2番目の2分0秒28をマークし、9月の世界選手権東京大会の開催国枠エントリー設定記録を0秒71上回っていた。


あと0秒93と迫る世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)を狙ったこの日は「2周目は全然余裕がなかった」と苦しいレースとなった。「(この感覚は)久しぶり。静岡が良すぎたので、1週間後にこれは納得がいかない」と悔やんだ。世界陸連(WA)公認の国内大会800メートルにおいて、昨年3月から続いていた連勝は「13」でストップ。「絶対に勝たないといけないという気持ちも少しあった」と吐露し、「今日は母の日だったので(優勝者に贈られる)花を持って帰りたかった」と肩を落とした。


久保は高校2年生だった昨季にブレーク。6月の日本選手権で初優勝すると、同7月には日本女子初の2分切りとなる1分59秒93をマークし、19年ぶりに日本記録を更新した。


すでに今秋の世界選手権の開催国枠エントリー設定記録は突破。通常の選考基準を満たす選手がいない場合、世界ランキングや7月上旬の日本選手権(東京・国立競技場)の成績次第で初の代表入りとなる。自力での内定には、参加標準記録を突破した上で日本選手権で3位以内に入ることが条件となる。


次戦は今月下旬のアジア選手権(韓国)。シニアでは初の日本代表のレースとなる。「今回はうまくいかなかったですが、切り替えて調子を上げられるようにしたい。初めて年齢関係なしの舞台になる。そこを楽しんで(日本)チームにも貢献したい」と見据えた。

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