画像提供:マイナビニュース京浜急行電鉄は12日、鉄道事業において2025年度に総額約370億円の設備投資を実施すると発表した。さらなる安全対策強化の一環で、1000形(8両編成)2編成を代替新造。既存の1000形を対象に、多目的スペースを設置するなどの車両更新工事も行う。
同社は2025年度も引き続き品川駅付近の連続立体交差事業や羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設工事、ホームドア設置工事など推進するほか、より安全で快適な車内環境を提供するため、1000形(8両編成)2編成の代替新造も行う。近年の鉄道車内における傷害事件等の発生を受け、地上側でリアルタイムに映像を確認できる新たな防犯カメラを2026年度までに全車両へ導入することも計画している。
ユニバーサルで快適な輸送サービスの提供に向けて、車体更新に合わせた工事も実施。2025年度は1000形のうち計24両(8両編成×2編成、4両編成×2編成)を対象に車体更新を行い、車いす・ベビーカー利用者や大きなトランクを持った利用者が快適に乗車できるよう多目的スペースを設置するとともに、非常通話装置を増設し、固定窓の一部開閉化など実施する。
その他、踏切安全対策を強化し、激甚化する自然災害への対策も実施。駅改良工事(大規模改修、耐震補強等)、駅および車両照明設備のLED化、省エネルギー設備への更新と回生電力貯蔵設備の更新、鉄道オペレーション変革に向けた取組み(駅業務高度化など)も行うとのこと。(MN 鉄道ニュース編集部)