09年のヴィクトリアマイルを制したウオッカ(撮影:下野雄規) 東京競馬場で5月18日(日)に行われるヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)。マイル女王を決する一戦には、23年阪神JF覇者のアスコリピチェーノや今年の金鯱賞を制したクイーンズウォーク、悲願のタイトル獲得を狙うボンドガールなどが集った。本稿では同レースの開催にあたり、歴代着差をランキング形式で紹介する。
■5位 2馬身 22年ソダシ
白毛初のGI馬となった「純白のアイドル」ソダシが3つ目のビッグタイトルを獲得した。目下3連敗中とあって4番人気に甘んじたが、好位から抜け出し、2着のファインルージュに2馬身差の完勝。阪神JF、桜花賞に続く3年連続のGI制覇を達成した。
■4位 2馬身1/2 16年ストレイトガール
前年のヴィクトリアマイルとスプリンターズSの覇者であるストレイトガールが復活を果たした。前年末から2戦連続で9着。明けて7歳とあって衰えを危惧されたか、単勝17.7倍の7番人気に甘んじたが、この日は本来の輝きが戻っていた。中団から抜群の手応えで突き抜け、2馬身半差の楽勝。7歳牝馬のGI勝利はJRA史上初の快挙でもあった。
■2位タイ 4馬身 20年アーモンドアイ
GI・6勝馬のアーモンドアイが単勝1.4倍の圧倒的1番人気に応えた。好発から先団直後で脚をためると、直線ではほぼ馬なりで抜け出して4馬身差の大楽勝。本気になればどれだけ離したのか、と思えるぐらいの圧倒的なパフォーマンスだった。この勝利で国内獲得賞金は10億円を突破。牝馬としてはブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ウオッカに次いで史上4頭目となる偉業だった。
■2位タイ 4馬身 21年グランアレグリア
名牝グランアレグリアが前年のアーモンドアイに勝るとも劣らない走りを見せた。中団からほぼ馬なりで前に詰め寄り、追い出されると一気に他の17頭を突き放す。最後は大混戦の2着争いに4馬身差をつける横綱相撲。史上初となる古馬の芝マイルGI完全制覇を達成した。
■1位 7馬身 09年ウオッカ
名牝ウオッカのベストパフォーマンスに挙げられることも多いレースだ。単勝1.7倍の圧倒的支持を受けた一戦。直線半ばで馬なりのまま先頭に立つと、そのまま一気に差を広げ、手応えに余裕を残して7馬身差の大楽勝。勝ち時計の1分32秒4は当時のレースレコードで、JRAでの獲得賞金はエアグルーヴを抜き、牝馬では当時のトップに躍り出た。